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映画 復讐捜査線(2010米) [日記(2012)]

復讐捜査線 [DVD]
 netを見ると、映画そのものよりもメル・ギブソンの8年ぶりの映画出演が話題となっています。

2002:サイン(主演)
2004: パッション (監督)
2006: アポカリプト (監督)
2010:復讐捜査線(主演)

監督業に忙しかったわけですね。メル・ギブソンは1995年に「ブレイブハート」でアカデミー賞監督賞を獲っていますから、俳優から監督に軸足を移していたわけです。イエスの磔刑を描く「パッション」も、マヤ族を描いた「アポカリプト」も面白かったです。ただ、肉体が商売道具の俳優という職業から8年も遠ざかっていたのですから、久々に見るメル・ギブソンの「老化」は目を覆うばかり。
 これが、「ドラマ」であれば、老成したメル・ギブソンの演技を違和感なく見ることができるのでしょうが、「アクション」ですから厳しいものがありますね。まぁクリント・イーストウッドやハリソン・フォードも老骨に鞭打ってやってますからいいんでしょう。往年のアクション・スターを使う難しさでしょうか。

 『復讐捜査線』とはまた古風なタイトルを付けたものですが、原題の" Edge of Darkness"よりはよくわかりますね。復讐のために捜査するわけで、中身が刑事物だと云うのがすぐ分かります。「マッドマックス」と「リーサルウェポン」を知っている世代には通用しそうですが、今時の人には...。

 映画?どうなんでしょう、面白いと言えば言えますが。MITを出て企業の研究所に勤める一人娘が久しぶりに父親(メル・ギブソン)のもとに帰ってきます。冒頭から父親の溺愛ぶりが描かれますから、娘が重要なキャラクターの様です。この父親が刑事で、父親を狙ったテロで娘が犠牲となります。この娘が相当怪しくて、亡くなる前に血を吐いて、病院に連れて行ってくれと言ってますから、暗殺のターゲットは父親ではなく娘ではないかと想像できます。父親の刑事もその「線」で娘の背後を調べ始めますが、謎を追い詰めてゆくと事件の背後には政府の陰謀が...。

 ちょっと気になるのは、父親の娘への溺愛。これが前面に出過ぎて、映画は父性愛(復讐)とサスペンス(捜査線)の間で空中分解してしまいっています。

監督:マーティン・キャンベル
出演:メル・ギブソン レイ・ウィンストン ダニー・ヒューストン

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