映画 コン・エアー(1997米) [日記(2012)]
「ファーゴ」に出てきた特異なキャラクター、スティーヴ・ブシェミが出演しているというので見てみました。極めて個人的な興味です。出てます、出てます、ストーリーにはあまり絡みませんが、37人?殺した凶悪犯で、スティーヴ・ブシェミさんにふさわしい役柄ですね。 ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザックはどうでもいいのですが、ジョン・マルコビッチがこれも凶悪犯として登場しています。スティーヴ・ブシェミを見に行ったらとマルコビッチに会えるんですから、何か得した感じです(笑。
1998年のラジー賞で「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」という訳の分からない賞を貰ってますが、これは勲章でしょう、けっこう、いや大変面白いです。
ジョン・マルコビッチ(後ろにニコラス・ケイジ) ジョン・キューザック
囚人を運ぶ飛行機が囚人にハイジャックされるというお話です。この囚人のリーダーが我らがマルコビッチで、確か39年の人生の内25年を刑務所で暮らし、その間に2つの学位を取ったというその道の強者。今回も緻密な頭脳でハイジャックを計画実行します。マルコビッチは、古くは「太陽の帝国」「二十日鼠と人間」、最近では「チェンジリング」とシリアスな役柄が多いように思うのですが、悪役も似合います。
チンピラにからまれ、そのひとりを殺してしまったために殺人罪で服役、やっと保釈されるというポー(ニコラス・ケイジ)が事件に巻き込まれ大活躍するという「ダイハード」スタイルの巻き込まれ型映画です。保釈のために囚人移送飛行機「コン・エアー」に乗せられますが、ポーは服役中に生まれたひとり娘に会えることを楽しみに刑期を務め上げこの日を迎えたわけです。
このハイジャック事件に絡んでくるのが連邦保安官のジョン・キューザック。この人は「2012」で大活躍していましたが、実は後にかの迷作「マルコビッチの穴」でジョン・マルコヴィッチと共演するという運命にあります(笑。この人には「アイデンティティー」というB級サスペンスの傑作があり、最近では「シャンハイ」で主役を張っています。とはどうでもいいのですが、このキューザックがポーはハイジャックに加わりたくないはずでこっちの味方だと信じて、ニコラス・ケイジ+キューザック vs. マルコビッチの構図となりハイジャックを阻止します。負けるなマクロビッチ(笑。
スティーブ・ブシェミ
スティーヴ・ブシェミはどうした!いやいや出てきます。輸送機は途中で囚人を乗せることになっていて、ブシェミはまるで「羊たちの沈黙」のレクター博士のような危険人物として乗り込んできます。素顔を見せずに登場するあたり、大物です。ストーリーには全然からんでこないのですが、みんながドンパチやっている時に少女と遊んだり、輸送機がラスベガスに突っ込んだのをこれ幸いとのカジノで勝負したり、やはり大物です。ココ見ると、9.11で活躍したりでかなり変わった人です。
ニコラス・ケイジ?、そう云えば出てました。
で、お薦めかというと輸送機がカジノに突っ込むシーンはCGではなく実写だそうで、なかなかの迫力でこれが意外にお薦めです。
監督:サイモン・ウェス
出演:ニコラス・ケイジ ジョン・キューザック ジョン・マルコヴィッチ スティーヴ・ブシェミ
コメント 0