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BSシネマ すべて彼女のために(2008仏) [日記(2013)]

ラスト3デイズ~すべて彼女のために~ [DVD]
 ポール・ハギス、ラッセル・クロウ『スリーデイズ』の元ネタです。『スリーデイズ』を先に見ているので、元ネタとリメイクがどう違うのかが興味の中心で、映画を見る姿勢としてはあまり感心したものではありません。リメイクは一応「改良版」ですから、リメイク→元ネタの順に見るのはいただけません。
 『スリーデイズ』が134分、『すべて彼女のために』が96分で、プロットはほとんど同じですから、元ネタの方は会話が少なめで、ハードボイルドタッチです。

【メインプロット】
・平凡な大学教師が、冤罪の妻を刑務所から脱獄させるストーリー
・刑務所からの脱獄は無理なので、警備の甘い病院で妻を奪う
・血液検査のデータを改ざんして妻を入院させる
・病院で妻を強奪 
・非常線をかいくぐって海外に逃亡する
 
【サブプロット】
・脱獄のプロから意見を聞く 
・偽造パスポートの入手に失敗する
・資金調達のため、麻薬のディーラーを襲う
・父親と和解?する

このあたりは同じです。リメイク版は、最初は刑務所破りを考え合い鍵を造る、主人公が病院から妻を奪った後、飛行機に乗るまでの逃亡劇がスリリングにできていること、全体に会話が多く、登場人物に陰影をつけています。
 どちらがいいかと言われても困りますが、平凡な男が妻のために一直線に犯罪に走る元ネタも、これはこれでシンプルでいいですね。

 脱獄のプロから意見を聞くシーンで(リメイク版はリーアム・ニーソン)、プロは、脱獄した後が一番重要だと言っています。このプロは、いつ捕まるかという恐怖から結局自首したようです。3人は無事南米かどこかに逃げおおせるわけですが、3人にとって試練はこれから(next)だと思います。それ故に、『スリーデイズ』の原題は“The Next Three Days”なのでしょう。

 監督は『この愛のために撃て』のフレッド・カヴァイエ。こちらも誘拐された妻を取り戻すという話しです。なかなか面白いです。
 
監督:フレッド・カヴァイエ
出演:ヴァンサン・ランドン ダイアン・クルーガー

タグ:BSシネマ
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