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映画 RED/レッド(2010米) [日記(2013)]

RED/レッド [DVD]
 まぁワハハな映画です。若者に元気が無いのか、老人にパワーがあるのか分かりませんが、実社会でも団塊の世代の活躍がけっこう目立っています。そういう現実を映画の世界に、しかもアクション映画に持ち込めばどうなるのか、という話です。
 映画の中で老人が占めるポジションは、主人公に助言する渋い脇役が定番です。人生の盛りを過ぎ、いいことも悪いことも経験し、所謂“知恵”を身につけているわけですから、そうなんでしょうが、逆に言えば、人生を一通り生きたのだから後は「余生」、怖いものはないわけです。この「怖いものはない」老人パワーをぶつければ、若者も真っ青なアクション映画になります(笑。

 で、出演者のいずれもが50~70代。ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ(二十日鼠と人間マルコヴィッチの穴)。ブライアン・コックスにアーネスト・ボーグナイン(北国の帝王、ポセイドン・アドベンチャー、先頃亡くなりました)、リチャード・ドレイファス(未知との遭遇、ジョーズ)まで出ています。極めつけは、『クィーン』『カレンダー・ガールズ』のヘレン・ミレン。ヘレン・ミレンがマシンガンをぶっ放すんですから、唖然!。


 ストーリーの方は単純です。CIAを退職した年金生活者ブルース・ウィリスがCIAの暗殺部隊に襲われます。昔の仲間モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチを訪ねてその謎を探る話に、MI6の元スパイで射撃の名手ヘレン・ミレンやKGBのブライアン・コックスがからんで...ということになります。早い話がスパイの同窓会です(笑。

 それぞれの性格付けが笑います。ブルース・ウィリスは、年金の小切手が送られてこないと年金係のメアリー=ルイーズ・パーカーに電話ばかりしていますが、要は寂しいわけです。モーガン・フリーマンは介護老人施設の住人、ジョン・マルコヴィッチは、CIAから狙われているという妄想に陥って、田舎で奇妙な要塞を造って立てこもっているというやや“キ印”の老人。ヘレン・ミレンは、MI6のスパイ時代にKGBのブライアン・コックスに惚れ、MI6の命令でブライアン・コックスに3発ぶち込んだという過去があります。MI6からKGBの元スパイが何故アメリカにいるのか、と突っ込んでも始まりませんが...。

 この5人がCIAの陰謀に「敢然」と立ち向かい、CIAの資料室で余生を送るアーネスト・ボーグナインが5人を助け、敵方にも老スパイが要るだろうとリチャード・ドレイファスが配されます。老人だけではナンですから、5人を追う現役CIAにカール・アーバン(ロード・オブ・ザ・リング)、年金係のメアリー=ルイーズ・パーカーを持ってきたというところでしょう。

 映画の楽しみ方もいろいろで、こういう往年の名優(現在も活躍されています)がスクリーン狭しと暴れ回るわけですから、見ている方も青春を取り戻し、まだまだ老いるわけにはいかないと励まされるわけです。ヒットしたようで、『
REDリターンズ』 がこの秋公開です。モーガン・フリーマンは殺されていますから出ませんが、代わりにアンソニー・ホプキンスが出演し、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが花を添えます。これは見ないとダメですね。

 ということで、これはお薦めです。

監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス モーガン・フリーマン ジョン・マルコヴィッチ ヘレン・ミレン メアリー=ルイーズ・パーカー カール・アーバン ブライアン・コックス

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