映画 パッチ・アダムス(1998米) [日記(2014)]
邦題は『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』で、実話だそうです。ハンター・キャンベル・アダムスという実在の医師が、自力で無料診療所を立ち上げる話です。
この体験から、アダムスは医者になることを決意し医大に入学します。アダムスは精神病の体験から、病人にパッチを当てる最良の方法は「笑い」であることを知り、附属病院に出入りしては入院患者に笑いを振りまきます。人は笑うとエンドルフィンが分泌され、免疫力が高まると言われています。笑いの効能がいつ頃発見されたのか知りませんが、(実在の)アダムスが医学を学んでいた1960年~70年初頭にはこの考え方は無かったと思われます(エンドルフィンの発見は1975年だそうです)。医学は科学ですから、この治療法は胡散臭いものと思われた筈で、アダムスは変わり者と見做されます。
映画ですから見ていられますが、正直、こんな人間が近くにいれば敬遠したくなりますね。
学生が患者と触れ合えるのは医大の専門課程にはいってからで、アダムスは資格も持たず病院に出入りしています。この規則を破るアダムスに学部長はいい顔をせず、アダムスを退学に追い込もとまでします。
学生が患者と触れ合えるのは医大の専門課程にはいってからで、アダムスは資格も持たず病院に出入りしています。この規則を破るアダムスに学部長はいい顔をせず、アダムスを退学に追い込もとまでします。
アダムスはミッチに惚れ込んで、フラレてもフラレてもアタックします。普通、これほど手酷く拒絶されれば引いてしまいますが、アダムスのこの性格が、後に自分の信ずる医療を実践する無料の病院を作る原動力となるのでしょう。
この映画を見ていて一番印象に残ったシーンは、ロビン・ウィリアムズとフィリップ・シーモア・ホフマンが並んで映るシーンです。ロビンは今年の8月に自殺し、ホフマンは2月に亡くなっています。ふたりともこの世にいないんですね。
ロビン・ウィリアムズは、コメディから『インソムニア』の殺人犯まで幅広い演技で『フィッシャー・キング』などの名作に出演しています。出演することで名作を作ったと云うべきかもしれません。『NOEL ノエル』というXmas映画では、ノンクレジットで短いカットの出演ですが、彼がいるだけで聖夜のほのぼのとした雰囲気が実感できます。個人的には、ディスクジョッキーの兵士を描いた『グッドモーニング、ベトナム』が一番好きです。
でお薦めかというと、好き嫌いがハッキリする映画かもしれません。ロビン・ウィリアムズの過剰な道化振りが鼻に付くので、今回は見送りとします。
監督:トム・シャドヤック
出演:ロビン・ウィリアムズ モニカ・ポッター フィリップ・シーモア・ホフマン
出演:ロビン・ウィリアムズ モニカ・ポッター フィリップ・シーモア・ホフマン
サンフランシスコ市は、ゴールデン・ゲート・パークの草地をロビン・ウィリアムズの草地と名付けました..
http://hoodline.com/2018/09/golden-gate-park-unveils-new-robin-williams-meadow-sign
by サンフランシスコ人 (2018-09-28 07:30)