追悼 高倉健 [日記(2014)]
健さんが亡くなりました、享年83歳。
『昭和残侠伝』『日本侠客伝』『網走番外地』の高倉健は、団塊の世代にとっては青春のひとコマです。高倉健がスクリーンに登場すると、客席から「健さん!」と声がかかり、映画に合わせて「唐獅子牡丹」や「網走番外地」が歌われたという伝説は、本当です。「唐獅子牡丹」や「網走番外地」が全部歌える人は、今でも多いのではないでしょうか。大学紛争も終息に向かう頃には東映任侠映画も終わりを迎え、団塊の世代の青春も終わります。
『幸福の黄色いハンカチ』あたりから高倉健の第2ステージが始まり、日本アカデミー賞やブルーリボン賞に輝くわけです。これも任侠映画の「健さん」があったからではないかと思います。高倉健は、どの映画に出演しても、理不尽に耐えに耐えた末に「死んでもらいます」となります。「寅さん」と背中合わせの男性像が観客を引きつけるわけです。
高倉健さん、ゆっくりとお休み下さい。
《当blogの高倉健》
飢餓海峡(1965日)昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966日)駅 STATION(1981日)居酒屋兆治(1983日)ブラックレイン(1989米)ミスター・ベースボール(1992米)四十七人の刺客(1994日)ホタル(2001日)
コメント 0