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映画 ワイルド・ギース(1978英) [日記(2015)]

ワイルド・ギース HDリマスター版 [Blu-ray]
 アフリカの新興国で戦う傭兵を描いた映画です。
 銅の採掘権を得るため、英国の貴族が軍事クーデターで囚われた前大統領を救出する傭兵部隊を送り込みます。50人の傭兵を率いるのが、アレン・フォークナー大佐(リチャード・バートン)。アレンは、傭兵仲間の作戦参謀レイファー(リチャード・ハリス)、コマンドでパイロットのショーン(ロジャー・ムーア) を誘い、ピーター(ハーディ・クリューガ)、兵士訓練のベテラン、サンディ曹長を仲間に加えます。いずれも、現在の生活に鬱々とした元傭兵者たちです。

 アレン以下、将校4、下士官4、兵40、衛生兵1、曹長1の50名の傭兵部隊が、アフリカ(ウガンダ?)の軍事政権に囚われた前大統領の救出に向かいます。傭兵部隊はパラシュート降下し、50名は2班に別れ、1班が元大統領を救出し、もう1班が空港を制圧し、飛行機で脱出するとういう計画です。
200名が常駐する軍事施設を、わずか25名で襲うという作戦。映画ですから何とでもなります。寝込みを襲って青酸ガスで兵士を殺すという荒っぽさ。ここまでは何の障害も無く予定通り事が運びます。これで終わっては面白くないので、一波乱、二波乱が用意されています。

 ひとつは、敵兵士の追跡です。ピーターが心臓の持病を抱えた元大統領を背負い、機関銃を乱射しながら前進します。
ピーターは南アフリカの出身で、黒人に強い偏見を持っています。元大統領とは云え、黒人を助けることに自己矛盾を感じるわけです。元大統領を背負って逃げる間に、ピーターは彼都の間に絆が生まれ、黒人嫌いが次第に緩和されるというエピソードが挿入されます。

 もうひとつが裏切りです。傭兵の雇い主は 、元大統領を救出して政権の座に復帰させ、見返りに銅の採掘権を得ようという魂胆で、傭兵を送り込んだわけです。元大統領抜きで採掘権が手に入ると分かった途端、傭兵部隊と元大統領を見捨てます。見捨てられた傭兵たちは脱出することが出来るのか?、と云うのが最後の見せ場です。

 傭兵映画というと、フォーサイスの『戦争の犬たち(1980)』がありますが、似ていなくもないです。あちらもプラチナの採掘権が絡むはなしでしたが、フォーサイスですからかなりヒネリが効いていました。傭兵、アフリカという冒険に格好の道具立てですから、どちらも面白いです。

監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:リチャード・バートン リチャード・ハリス ロジャー・ムーア 
タグ:BSシネマ
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