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映画 幸せの教室(2011米) [日記(2015)]

幸せの教室 [DVD]
 原題はLarry Crowne、この映画の主人公の名前。トム・ハンクス監督・脚本・制作のドラマで、トム・ハンクスのイメージそのままの映画です。
 「Uマート」で働くラリー(トム・ハンクス)は、リストラで会社をクビになります。クビの理由は、「当社には人種や性別や年齢、性的嗜好による差別はない。アンタは大卒でないからこれ以上の昇進は望めない」 →だからクビだ、というわけです。学歴による差別はあるわけです。「今月の人」に8回も選ばれた優秀なラリーも、学歴の壁に阻まれたわけです。ラリーは、20年間軍隊のコックとしてに働き、その後Uマートに勤めたために大学には行っていません。日本では希望退職を募るというスタイルが普通ですが、さすがアメリカ、指名解雇です。

 折からの不況で再就職先が見つかりません。友人の勧めでコミュニティー・カレッジに入学して、再就職のためのスキルを磨くことになります。誰でも入学できる、公立の専門学校か短大と言ったようなものです。ラリーは、カレッジで、スピーチと経済学の講座を取ります。スピーチの講座というのがいかにもアメリカです。

 スピーチの講座を担当するのがメルセデス(ジュリア・ロバーツ)。ラブコメの女王・ジュリア・ロバーツ出演ですから、学生と教師の恋、これで決まりですね。メルセデスは、出席者数が10人に満たないと採算に合わないと言って、講義を中止する教師。物憂そうに講義をしますから意欲ゼロ。メルセデスの自称小説家の夫は、一日中blogに投稿してエロサイトを見ている経済的無能力者。メルセデスが教師をして養っているわけで、この辺りがやる気の無さの背景のようです。
 スピーチの講義ですから、メルセデスがテーマを出して学生がスピーチし、メルセデスが助言を与えるという至って実用的なもの。経済学のマツタニ教授は、「スタートレック」のジョージ・タケイさんです。

 という舞台で、ラリーとメルセデスが如何に接近して恋に落ちるかがポイントになります。中年の学生ですから当然頑張ります。頑張るだけではダメで、キッカケが必要です。メルセデスが夫婦で食事に行った帰り、車の中でこの妻にぶら下がっている夫が本音を語りだします。「オレは巨乳が好きだ!、オマエは洗濯板だ!」。なんぼなんでも、ジュリア・ロバーツにこの暴言はありませんね。「降りる!」となって、ひとり、さぁどうしようかというところに、ラリーがバイクで通りかかります。ラリーは、ガソリン代のかからないバイク通学に切り替え、バイク仲間の同級生と走り回っていた時、偶然通りかかったのです。

 ラリーはバイクの後ろに乗せて自宅へ送り届け、メルセデスは酔った勢いで「キスしていいわよ、胸触ってもいいわよ」とありがたいお言葉。まぁこれがキッカケですが、その後は教師と生徒の関係に、戻ります。戻ったわけですが、ラリーはこの事件を同級生に誇ることもなく真面目にお勉強。これで、メルセデスの胸にはラリーが住み着くようになったのでしょう。そんな上手い話があるもですかね。
 ちなみに、メルセデスの夫は自宅から叩き出されました。

 ラリーはスピーチの講座でA+、経済学も優秀な成績で修了します。メルセデスの講座は、幸せをもたらすと評判になり、(何の説明もなく)ラリーはレストランを開き、メルセデスが訪れて幕。
 ジュリア・ロバーツの胸が洗濯板だったいうこと以外、どうもよく分からない映画ですが、いつものトム・ハンクスの誠実さでそこそこ見せてくれます。

監督・脚本・制作:トム・ハンクス
出演:トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ
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ktm

懐かしい。
アメリカ出張の飛行機の中で見ました。

by ktm (2015-09-28 10:28) 

べっちゃん

機内の映画は殆ど覚えていません。きっとミステリでも読んでたんでしょうね。
by べっちゃん (2015-09-28 19:51) 

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