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映画 ニューヨーク東8番街の奇跡(1987米) [日記(2016)]

ニューヨーク東8番街の奇跡 [DVD]
 原題は、*Batteries not Included、アスタリスクが付いています。電池は入っていませんという意味です。
 製作総指揮スピルバーグというのは、名義貸しですからあまり期待しないほうがいいようです。『ニューヨーク東8番街の奇跡』もそうした一本ですが、ファンタジーとしてけっこう楽しめます。ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン主演というのがその理由かもしれません。このコンビは、高齢化社会を先取りしたSF『コクーン』『コクーン2』でも夫婦を演じています(実生活でも夫婦)。ジェシカ・タンディは『ドライビング Miss デイジー』で80歳でアカデミー主演女優賞を獲得、『フライド・グリーン・トマト』でも助演女優賞ノミネートという、「超」遅咲きの女優です。

 ニューヨーク東8番街にある古いビルが舞台。再開発の波でビルは取り壊し寸前となり、連日地上げ屋が嫌がらせに訪れるという状況の中で「奇跡」が起きます。
 このビルで小さなレストランを営むフランク(ヒューム・クローニン)とフェイ(ジェシカ・タンディ)の老夫婦。フェイは認知症が進み、現在よりも過去に生きています。認知症の妻を抱え、地上げ屋に店を荒らされたフランクは思わず「助けてくれ!」と叫び、その声が天に届いたのか、現れたのは
 
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 わずか30cm程のUFOですから笑います。UFOから小人の宇宙人が現れるのかと思ったら、UFOそのものが宇宙人というかロボット。妻?を呼び寄せ、屋上の鳩小屋に住みついて子供まで産みます。
 このUFOのスゴイところは、壊れたものを見つけると何でも直してしまうこと。地上げ屋に壊されたフランクの店も、一晩で元に戻します。これがニューヨーク東8番街に起きた「奇跡」なのですが、もうひとつの本当の奇蹟は、このUFOと接することによってビルの住人たち訪れる「奇跡」の方です。

 認知症のフェイはフランクを手伝って店に立てるまでに回復し、口を利かなかった元プロボクサーは心を開いて話すようになり、恋人に去られた身重の女性と売れない画家は恋に落ち、暴力的な地上げ屋は心を入れ換え...と。たわいもない話なのですが心なごみます。ロボットがハンバーガーを焼いてレストランを手伝い、子供ロボットがイタズラをし出かしと、 『グレムリン』のギズモも可愛かったですが、こちらのUFOもなかなかのキャラクターです。

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監督:マシュー・ロビンス
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェシカ・タンディ ヒューム・クローニン


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