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映画 エンド・オブ・ホワイトハウス(2013米) [日記(2016)]

エンド・オブ・ホワイトハウス スペシャル・プライス [DVD]
 原題は"Olympus Has Fallen"。Olympusはホワイトハウスのコードネームです。
 ホワイトハウスが北朝鮮のテロリストに占拠され、大統領、副大統領、国防長官、参謀総長が人質となって米国政府が脅されるというアクション映画です。荒唐無稽ですが、9.11の同時多発テロを経験していますから絶対にないとは言い切れません(でもないでしょうね)。

 輸送機が飛行禁止区域のホワイトハウス領空に侵入します。スクランブル発進した戦闘機を撃ち落とし、ホワイトハウスを銃撃します。国籍不明機がアメリカ領空を侵犯することも、ましてホワイトハウス上空に達することも、戦闘機を撃ち落とすことあり得ない話ですが、ツッコんでは映画は楽しめません。あり得るわけです。ホワイトハウスの戦闘能力を叩いておいて、民間人に偽装した地上部隊40名がホワイトハウスに乱入しこれを占拠します。
 この時、ホワイトハウスには韓国大統領の訪問があり、両国大統領は地下36mにあるバンカー(シェルター)に逃げ込みます。ところが、韓国大統領の護衛に紛れ込んでいたテロリストの一味によって、バンカーも乗っ取られます。この間15分(テロリストのセリフ)。アクション映画としては面白いので、ツッコミ無しで楽しみましょう(笑。

 大統領を人質に取られた政府は、すぐさま下院議長を大統領代理として機能を立て直します。アメリカ大統領継承順位というのは、副大統領(上院議長兼務)→下院議長の順だそうです。副大統領が人質となっていますから下院議長となります。この大統領代理を演じるのが、『ディープ・インパクト』に続きモーガン・フリーマン。アメリカ存亡の危機の大統領はこの人しかありません。

 大統領を人質に取ったテロリストのリーダー、カン(リック・ユーン)は、第七艦隊と在韓米軍の撤退を要求します。この軍事的空白を縫って北朝鮮軍が韓国に雪崩れ込み、一気に朝鮮半島を統一しようという計画です。
 ここでヒーローが登場します。元シークレットサービスのバニング(ジェラルド・バトラー)。SPを経て現在は財務省でデスクに座っている特殊部隊出身者という猛者。すぐさまホワイトハウス に駆けつけてテロリストと戦います。元SPですから、勝手知ったホワイトハウスを縦横無尽に動き回ってひとりづつテロリストを始末し、大統領執務室に入って専用の衛星電話を使い臨時大統領と連携します。
 
 ホワイトハウスただ一人の生き残りバニングがテロリストと戦い、テロリスト側からすると姿の見えないバニングひとりに悩まされるという設定は、あの『ダイハード』とよく似ています。電話(ダイハードではトランシーバー)で外部と連絡をとりテロリストと渡り合うあたりもソックリです。
 『ダイハード』のマクレーンは謂わば巻き込まれ型。行きがかり上仕方なしにテロリスト戦ったわけで、「やってられない!」というユーモアがありました。バニングは確信犯で、ひたすら大統領救出に精を出しますが、個性という意味ではマクレーンの方が一枚上手でしょう。テロリストも北朝鮮というリアリティはりますが(リック・ユーンも頑張っている)、アラン・リックマンのふてぶてしさにはちょっと負けます。
 
 銃撃戦あり、格闘技あり、最後は数秒差で核爆発を防ぎ、とアクション映画の定番は何でもありでなかなか楽しめます。ヒットに気をよくしたのか続編が公開されるようです。
 
監督:アントワーン・フークア
出演:ジェラルド・バトラー アーロン・エッカート モーガン・フリーマン リック・ユーン

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