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映画 ペーパームーン(1973米) [日記(2016)]

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
 9歳の女の子と詐欺師がミズーリを目指すロードムービーです。ストーリーは非常にシンプルで、詐欺師と女の子の掛け合いで見せる映画です。

 交通事故で亡くなったアディ(テータ・ムオニール )の母親の葬儀に、モーゼ(ライアン・オニール)が現れます。墓穴に花を投げ入れ、お前のヒップが忘れられない、とか言っていますからそういう関係だったのでしょう。モーゼは、アゴの線が似ているという理由で孤児となったアディを唯一の肉親がいるミズーリへ送り届ける役目を押し付けられます。9歳の女の子と詐欺師の珍道中が始まります。 

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 モーゼは、交通事故の加害者から200ドルを脅しとり、アディをミズーリへ送り届けるロードムービーの始まりです。アディは、アゴが似ているから私のダディーだろうとモーゼに迫り、ダディーでないなら200ドルを返せとモーゼを悩ませます。モーゼは、死亡広告で当たりを付け遺族に聖書を売り付けるというケチな詐欺師。幼いアディが側に立つと、聖書を押し付けられた方も断りにくいというわけです。
 アディは、幼気ないどころか、相手を見て聖書の値段を決めるという世慣れた知恵を持ち、モーゼの上手をゆく商売人。ボーイッシュな容姿で煙草をふかし、少女と大人が同居する混沌とした魅力があります。このコンビは聖書詐欺、「時蕎麦」で旅費を稼ぎながらミズーリを目指します。9歳の女の子の可愛い詐欺は、見ていて微笑ましいです。テータ・ムオニールは大人顔負けの演技。

 気のいいモーゼは、途中でダンサーとその付き人の黒人少女を拾います。このダンサーというのが曲者で、黒人少女によると、5ドルで誰とでも関係を持ち、モーゼから金を巻き上げるつもりで彼に言い寄ったのです。このままでは苦労して稼いだ金を奪われると考えたアディは、少女を抱き込んでふたりの仲を割く大芝居を打ちます。9歳の子供が大人顔負けの策略を弄するわけですから、笑ってしまいます。また、密造酒を掻っ払って大金をせしめたり、この凸凹コンビのは大金を稼ぎ出します。お金の管理はアディの担当ですから笑わせます。

 ミズーリの叔母の家に到着し、いよいよコンビ解消。オチをどう着けるんでしょう →想像通りですね。ともかくも、オスカー助演女優賞を獲ったテータ・ムオニールに尽きる映画です。

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:ライアン・オニール テータ・ムオニール 

タグ:BSシネマ
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