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高村薫 空海 [日記(2016)]

空海
 高村薫のそこそこ熱心な読者です。
 高村薫の小説は 福澤彰之が登場した『晴子情歌』から、ミステリ臭さが無くなりどんどん難しくなってきました。『四人組がいた。』では、シニカルなユーモア小説と以外な一面を見せてくれた作家は、最新作『空海』で何を書くのか興味があります。
 『太陽を曳く馬』で、曹洞宗の僧侶・福澤彰之たち僧侶の宗教問答やオウムへの言及があります。高村薫の宗教への傾斜は承知していますから、思いが空海に至ると云うわけでしょう。

 司馬遼太郎に、『空海の風景』という評論とも小説ともつかない独自の空海論があります。そういったものを期待したのですが、本書は、高村センセイの真言密教勉強ノートです。経典や曼荼羅の解説をされても、普通の高村薫(タカムラー)の読者としてはちょっと困ります(私が雑な読者なだけ)。

と云うことで、ほとんど理解できませんでした、惨敗。せめて目次でも、

第1章 千二百年の時空を遡る
第2章 私度僧の時代
第3章 入唐
第4章 空海、表舞台に躍り出る
第5章 二人空海
第6章 空海、弘法大師になる
第7章 高野浄土
第8章 祈りのかたち
第9章 再び高野へ
第10章 終着点

タグ:読書
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