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映画 最高の人生のつくり方(2014米) [日記(2018)]

最高の人生のつくり方 [DVD]  邦題の「最高の人生のつくり方」に似たタイトルは、『最高の人生の見つけ方』『最高の人生のはじめ方』などなど、どれも監督がロブ・ライナーです。「作り方」「見つけ方」「はじめ方」ですから、笑ってしまいます。原題は”And So It Goes”。「そういうもの」「そういうこと」とでも訳すのでしょうか、こちらのほうがシャレてます。
 出演はマイケル・ダグラス(1944~)、ダイアン・キートン(1946~)で、爺さん婆さんのラブストーリーです。人生100年時代の昨今では、60代は熟年かもしれません。こういう映画が成り立つというのは、アメリカのベビー・ブマー(団塊の世代)が、爺さん婆さんになったからでしょう。まさに、ベビー・ブマーのベビー・ブマーによるベビー・ブマーのための映画です(笑。

 不動産屋のオーレン(マイケル・ダグラス)は、妻を亡くした独り身、性狷介で嫌味な爺さんです。自宅を860万ドルで売りに出し、これも自らが所有するアパート「リトル・シャングリラ」に住んでいます。自宅が売れたら仕事から足を洗って故郷に帰り、悠々自適の生活を送ろうかという結構な身分。嫌味な爺さんで、アパートの住民は敬遠気味。日本でも、こういう人はいますねェ。
 音信の途絶えていた息子が、刑務所に入るから一人娘のサラを預かってくれと突然現れます。模範囚なら半年で出られるから短期間でいいと、おまけに野良犬付き。息子は、かつて薬物に溺れオーレンに勘当されていたようです。気ままな生活を乱されては堪らないと、オーレンは孫の養育を拒否します。「私が預かる!」と割って入るのが、オーレンの隣に住むリア(ダイアン・キートン)。夫を亡くし、クラブ歌手をしている64歳。こうして、爺さん婆さんが10歳の孫娘と犬を養育する話が始まりますが、孫娘はストーリーの取っ掛かりで、本筋はオーレンとリアの老年の恋です。

 老年の恋でも恋は恋、女心は変わりません。事の終わった後オーレンが直ぐにベッドを離れたため、リアは傷つきます。68歳のダイアン・キートンはなかなか可愛いです。マァなんだかんだあって、孫娘を仲立ちにふたりは和解し、わだかまりの溶けたオーレンは息子に弁護士を付け息子を刑務所から助け出します。家が売れますが、オーレンは故郷に帰らずリアと暮らす「人生のつくり方」を選択します。
 そんなうまい話はないだろうとは思いますが、団塊の世代見果てぬ夢でしょう。

監督:ロブ・ライナー
出演:マイケル・ダグラス ダイアン・キートン

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サンフランシスコ人

個人的に、マイケル・ダグラス出演で感動する映画は『ウォール街』です....
by サンフランシスコ人 (2018-11-25 07:09) 

べっちゃん

次回是非観てみます。『ゲーム』も面白いです。
by べっちゃん (2018-11-25 10:09) 

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