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映画 オブリビオン (2013米) [日記 (2021)]

オブリビオン [DVD]  原題Oblivion=忘却、SFらしからぬタイトルです。冒頭、21世紀初頭と思われるNYの雑踏で、トム・クルーズとオルガ・キュリレンコの出会うシーンがありますから、この二人が主人公らしい。
トム・クルーズのナレーションで、背景が語られます。「2077年、記憶を消されて5年、同じ夢をみる」と言ってますから、NYの雑踏とオルガの夢が「忘却」した記憶ということになります。

 『オブリビオン』の背景とは、半世紀前に異星人”スカヴ”の侵略を受け月は消滅、それが原因で地震と津波が起こり、核で迎撃したため人類は滅亡し、生き残った人類は宇宙ステーション”テット”に避難します。彼らは、地球を捨てて土星の月タイタンへの移住を計画し、人類をタイタンに運ぶ宇宙船のエネルギーを得るため海水から核エネルギーを作るプラントを建設します。

 このプラントを生き残りの異星人から護るのが宇宙ステーションから派遣されたジャック( トム・クルーズ)とヴィクトリア、通称ヴィカ(アンドレア・ライズボロー)の男女のペア。Tech49に住み、ジャックがプラントを巡回しプラントの監視ドローンのメンテをし、ヴィカが宇宙基地テットとジャックを繋ぐ通信担当という役どころで、「最高のチーム」と自称するジャックとヴィガは事実上の夫婦。雲の上に突き出たTech49、ジャックが駆る偵察機(バブルシップというそうです)がシュール。この最先端の環境の中でジャックが憧れるのは滅びた地球文明。廃墟のスタジアムで2017年のライスボウルに思いを馳せ、汚染されていない地域に小屋を建て、アナログレコードや古い小説を並べ隠れ家としています。30代?のジャックが、半世紀前に滅んだ文明にノスタルジーを抱くのは少々?、ローマ文明に憧れる現代人がいるにしてもです。これも伏線。

 ジャックが宇宙船の救命艇を発見します。乗っていたのはジュリア(オルガ・キュリレンコ)でいよいよ本命登場となります。救助の時”スカヴ”の残党と戦闘になり、異星人も登場します。これがアナログなエイリアン、ヘルメットに羽飾り付けている!。
 ジャックはジュリアをTech49連れ帰りますが、ジャックとヴィカのペアにジュリアが加わったことで「最高のチーム」にヒビが入ります。つまり三角関係。ジュリアとはいったい何者なのか、アナログ・エイリアンとは?...。

 バブルシップと戦闘型ドローンの空中戦あり(スターウォーズのパクリ?)、エイリアンも登場し、三角関係もあり、おまけにクローンまで登場するという、二重三重の迷彩が施された脚本は良くできています。netのレビューはイマイチですが、個人的には面白いと思います。トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコはそれなりですが、ヴィカのアンドレア・ライズボローの演技はなかなかです。
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズボロー、モーガン・フリーマン

タグ:映画
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