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映画 クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021米) [日記 (2021)]

クワイエット・プレイス 破られた沈黙 ブルーレイ+DVD [Blu-ray]  原題:A Quiet Place: Part II、『クワイエット・プレイス』(Part Ⅰ)の続編です。音を感知して人間を襲うエイリアンとイヴリン(エミリー・ブラント)一家の闘いの物語です。このシリーズの秀逸なところは、(音を立てればエイリアンに襲われるため)セリフが殆どなく、ストーリーと俳優の仕草、表情、手話で「魅せる」映画となっているところです。一種のサイレント映画です。

 前作で、一家の主人リー(ジョン・クラシンスキー)は、イヴリンとリーガン(ミリセント・シモンズ)、マーカス(ノア・ジュープ)の家族を護り、イヴリンの出産と引き換えにエイリアンと闘って命を落とします。続編は、前作の舞台である農場を出て、安住の地を求めるイヴリンと3人の子供の物語です。

 イヴリンは友人のエメット(キリアン・マーフィー)と出会いストーリーが動きだします。キリアン・マーフィーはSFホラー『28日後…』でゾンビと闘いますから本作には打ってつけ?。イヴリンは二人の子供と赤ん坊を連れて逃げる途中でマーカスが怪我をし、このピンチをエメットに助けられます。エメットは、廃墟の巨大なボイラーで一人暮らしています、密室ですから音も漏れずエイリアンから身を護ることが出来るというわけです。この密室が後に災いとなります。
 新しく登場したエメットは、家族を失いエイリアンが支配する世界で人間が醜く争っている姿に嫌気が差し、廃墟で一人暮らしています。赤ん坊を連れたエヴリンが現れたことで立ち直るというストーリー展開です。
 エメットの隠れ家で、リーガンはラジオで『ビヨンド・ザ・シー』の電波を受信し、何処かに生存者のいることを知ります。今回もリーガンが活躍します。
 エイリアンは、ある周波数の音波を流すことで活動が止まり、撃退も可能です。これを発見したリーガンの父親リーは発信器を作り、前作ラストでイヴリンは発信器でエイリアンの動きを封じて撃ち殺し危機を乗り越えています。この「音波」が続編でも重要なカギとなります。イヴリンを演じるのは『ボーダー・ライン』のエミリー・ブラントですからなかなか強い。イヴリンに劣らず強く賢いのがリーガン。リーガンはエイリアンを無力にする音源を『ビヨンド・ザ・シー』の放送局から電波で流せば、生き残った人々の武器になると考えるます。リーガンは、『ビヨンド・ザ・シー』という曲は放送局の位置を示すメッセージであり、海の向こう=島だと考え、単独で島を探しに出掛けます。リーガンを演じるミリセント・シモンズは、実生活でも聴覚障害者だそうです。リーガンの魅力はそうしたハンディを克服する俳優さんの魅力でもあるようです。

 ここから転調、ハイライトとなります。エメットがリーガンの後を追い、イヴリンは負傷したマーカス為に薬を探しに出かけ、残されたマーカスと赤ん坊にエイリアンが迫りと、3つの危機が同時に進行します。3人は危機を乗り越え、マーカスのラジオからは件の「音」が流れ、TheEnd。
 突っ込めば突っ込みどころはありますが、沈黙(クワイエット)を描くというアイデアに一票。
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ、キリアン・マーフィー、ジャイモン・フンスー

タグ:映画
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