映画 カーズ(2006年米) [日記(2008)]
ポール・ニューマンが亡くなりましたね。追悼であれば、『スティング』とか『明日に向かって撃て』を見るのがふさわしいのでしょうが(そのうち見ます)、彼の最後の出演(声優)作『アニメ・カーズ』を見ました。
自動車が擬人化された世界の話で、トーマスのようなものでしょうか。映画のなかで『蠅』が描かれているのですが、これまで羽が生えている車の形をしているのには恐れ入りました。
マックィーンという名のレーシング・カーのビルドゥングスロマンの様なものです。レースに勝つことが車(人)生の全てであると考えるマックィーンが、偶然寂れた田舎街の警察に拘束され(交通違反)、街の住車(住人のことです・・・ややこしい)との交流により、成長し車(人)間本来の姿を取り戻してゆくという、まぁ何処にでもあるフツーの物語です。この街は『ルート66(アメリカ大陸の東と西を繋ぐかつての幹線道路)』添いにありかつては繁栄していたが、高速道路の開通により寂れてしまった、という設定です。これはよくあるパターンですね。彼らを元気づけ街を復興させ、彼らの応援によってレースに勝つ(実際は少し違いますが)、これも途中まで見ると結末が想像出そうです。但し、こうしたマンネリズムは分かっていても安心して見ていることができ、それなりに納得してしまいます。寅さんの様なものですか?
この寂れた街の住人のひとりドク(医者→車修理の医者?)の声優がポール・ニューマンです。なかなか重要な役ところで、映画のキャスト紹介では最後に『特別出演』などと出てくる配役です。『レミーのおいしいレストラン』にピーター・オトゥールが出演するようなものですか。『レミーのおいしいレストラン』もこの監督の作品でした。
で、どうだったの?と云われても困るのですが。
監督:ジョン・ラセター
1995年:トイ・ストーリー
1999年:トイ・ストーリー2
2001年:モンスターズ・インク(製作)
2003年:ファインディング・ニモ(製作)
2006年:カーズ
2007年:レミーのおいしいレストラン(製作)
なかなか凄い監督ですね。
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