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映画 セブン イヤーズ イン チベット(1997年米) [日記(2008)]


セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉

セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉

  • 出版社/メーカー: 角川ヘラルド・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


 アイガー北壁を描いた名著『白い蜘蛛』の著者ハインリッヒ・ハラーとダライ・ラマ14世の交流を描いた映画です。『白い蜘蛛』は高校生の頃読んだことがあるのですが、
『白い蜘蛛』 → ハインリッヒ・ハラー → ダライ・ラマ14世
のつながりは初めて知りました。主演はブラッド・ピット。『オーシャンズ11』シリーズや『Mr.&Mrs.スミス』とか、いかにもハリウッドの二枚目スターの印象が強いですが、『12モンキーズ』や本編のような役もこなせる役者なのですね。
 第二次世界大戦中の1939年、ハラーはドイツ・オーストリア隊の一員としてヒマラヤのナンガ・パルバッド登頂を目指します。この時彼の妻は妊娠中で、どうやら家庭や子供より山が優先する登山家と妻はうもうまくいっていません。遠征中男の子が産まれるのですが、結局妻から離婚されてしまいます。このトラウマが後にダライ・ラマ14世との交流を生むのではないかと思います。
 悪天候に阻まれナンガ・パルバッド登頂は失敗します。おまけに、当時インドを統治するイギリスに捕まり(ドイツ側ですから)収容所送りとなります。ここからが本筋です。何度も脱走を試みた末成功し、ナンガ・パルバッド遠征隊長・ピーター・アウフシュナイターとチベットへ脱出します。ピーター・アウフシュナイターを演じるのが(何処かで見たことがあると思ったら)『ハリー・ポッター』シリーズに出演しているデヴィッド・シューリス。このふたりは最初から最後までいいコンビです。
 この映画の見所は、荒涼たるチベットの自然と純朴ともいえるチベット人、僧侶の中で育まれるハラーとダライ・ラマの交流でしょう。ハラーはダライ・ラマに未だ見ぬ息子を重ねています。ふたりの師弟愛は『ラスト・エンペラー』の家庭教師・ジョンストンと溥儀を思い起させます。また、ポタラ宮と内部の映像(多分セット)などチベットの風俗も見所でしょう。『ラスト・エンペラー』同様、この師弟関係も軍靴(中国人民解放軍)によって終わりを告げます。
 wikipediaによると、反中国的な映画の撮影は許されなかったでしょうから、撮影の大半はアルゼンチン行われた様です。クルーが秘密裏にチベットに潜入して撮影した映像が、20分挿入されているそうです。ポタラ宮の全景がこれに当たるのでしょうか。
 監督は『薔薇の名前』のジャン=ジャック・アノーです。

監督:ジャン=ジャック・アノー
キャスト:
ブラッド・ピット
デヴィッド・シューリス

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