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映画 ゴッドファーザーⅡ(1974米) [日記(2009)]

ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]

ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
 を観てから相当間が開いていますが、やっとpart鑑賞です。DVD2枚ですから観るだけで根性要りますね。Ⅰは、マフィアの抗争を背景に、ゴッドファーザーと呼ばれたヴィト・コルレオーネから三男マイケル(アル・パチーノ)へのマフィアの世代交代を描き、血縁と父性を問うものでした。partⅡでは、マイケルが父から受け継いだファミリーを守る孤独な姿と、父ヴィト(ロバート・デ・ニーロ)がNYのイタリア街でマフィアとして成り上がってゆく姿を、重ね合わせて描いています。
 マイケルを中心に、弁護士トム(ロバート・デュヴァル)、フレド(ジョン・カザール)、コニー(タリア・シャイア)、マイケルの妻ケイ(ダイアン・キートン)とお馴染みのファミリーが登場します。

 ヴィトは、シチリアのマフィアのボスに家族を殺され、逃げるように単身アメリカに渡ります。結婚し、長男ソニー、次男フレド、三男マイケル、末娘コニーが生まれイタリア移民としてニューヨークのイタリア街でつましく暮らしています。街の顔役を殺したことで次第に裏の世界に踏み込み、『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネと成り上がってゆきます。20世紀初頭の成長期にあったアメリカでは、表のビジネスも裏のビジネスも努力と才覚によって成功者になることが出来たのでしょう。

 一方、ヴィトの後を継いだマイケルです。第2次世界大戦後のアメリカの隅々に秩序が行き渡った世界では、マフィアも厳しい競争にさらされることとなります。キューバへの投資と革命によるハバナ脱出が描かれていますが、ヴィトが築いた利権を守り拡大してゆく困難さの象徴でしょうか(何故キューバ革命なのか分かりませんが)。さらに、ファミリーの裏切りによって政府の公聴会で査問にあう事件まで起きます。ビジネスにのみならず、フレドの裏切り、コニーのわがまま、そして妻ケイとの関係悪化などにより、一家の長としてのマイケルの苦悩は深まってゆきます。ひとり椅子に座って湖を眺め、ソニー、フレド、コニー等兄弟とヴィトの誕生日を祝う懐かしい日々の回想シーンで幕となります。

 『ゴッドファーザーⅡ』は、ヴィトとマイケルの異なる世代がそれぞれ時代と向き合い『ゴッドファーザー』たらんとした物語です。この二つが決定的に異なるのは、ヴィトの物語はファミリーを作る物語であり、マイケルの物語はファミリーが崩壊してゆく物語であることです。親と子、兄弟、血のつながった家族=ファミリーの二代にわたる物語です。そして家族の再生はあるのでしょうか。

有名なテーマ曲を作曲したニーノ・ロータは『太陽がいっぱい』の作曲者でもあるんですね。

監督:フランシス・フォード・コッポラ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:
アル・パチーノ
ロバート・デュヴァル
ダイアン・キートン
ロバート・デ・ニーロ
タリア・シャイア
ジョン・カザール

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