映画 許されざる者(1992米) [日記(2009)]
最近、完全に映画blogになっています。読書はどうした?・・・笑い。
『ブラッド・ワーク』 『荒野の用心棒』⇒クリント・イーストウッドつながりです。『最後の西部劇』とよばれ、セルジオ・レオーネ(『荒野の用心棒』の監督)とドン・シーゲル(『ダーティーハリー』の監督)への献辞があるとかで、セルジオ・レオーネつながりもあります。
売春宿で娼婦がめった切りにされるシーンからはじまります。暴行を受けた復讐に、同僚の娼婦達は蓄えをはたいて犯人の殺害に1,000ドルの賞金をかけます。これに乗るのがクリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリスとなります。
クリント・イーストウッドの役どころは、強盗と殺人で名を馳せた元西部のならず者ウィリアム。今ではすっかり堅気となり、ふたりの子供と貧しい牧場を営んでいるという設定です。そこにスコフィールド・キッドと名乗る若い賞金稼ぎが現れ、1,000ドルの賞金稼ぎを持ちかけます。ウィリアムは貧困から抜け出すために元相棒のモーガン・フリーマン演じるネッドに助勢を頼み、3人の賞金稼ぎが誕生します。ウィリアムは10年ほど堅気の生活をしていたため、拳銃のねらいは外すわ、落馬はするわでとことん不格好な賞金稼ぎを演じますが、見ていてこれは最後はカッコよく決める伏線だと分かってしまいますねぇ。ライフルの名人ネッドを誘ったのも、自信がなかったからです。
これを迎え撃つのが保安官のジーン・ハックマン。自分の管轄する郡では拳銃は所持させないという硬派です。1,000ドルの賞金につられてやってきたリチャード・ハリス演じる老賞金稼ぎを、拳銃を持っていたばかりに殴る蹴るの暴行を加えて追い出してしまいます。修羅場をくぐった度胸があることを思わせる、これも『人物』として描かれています。恐おもての反面、仕事の暇なときは日曜大工で家を建て、その家が雨漏りだらけという憎めない面も合わせ持つ、やはりジーン・ハックマン!という役柄です。これで助演男優賞を取っていますから存在感満点の演技です。
でどうなったかと言うと、よれよれのクリント・イーストウッドが最後はかっこよく決めて幕となるのですが、1992年の西部劇ですから教訓臭くもあります。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞ほか総なめの感がありますが、それほどのものかどうか。
セルジオ・レオーネとドン・シーゲルへの献辞
監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:
クリント・イーストウッド
ジーン・ハックマン
モーガン・フリーマン
リチャード・ハリス
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