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映画 モンタナの風に抱かれて(1998米) [日記(2010)]

モンタナの風に抱かれて [DVD]

モンタナの風に抱かれて [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD
 原題、The Horse Whisperer。馬に囁く人から転じて、馬のセラピストのことだそうです。

 落馬事故で友人を失い、自らも片足を切断するという境遇から立ち直る少女の物語が、モンタナの大自然をバックに詩情豊かに描かれます。これだけでは面白くないので、少女の母親とThe Horse Whispererの淡い恋をからめて、そこは抜かりがありません。不倫の恋も、ロバート・レッドフォードですからストイックに描き、もの足りないと言えばもの足りません。

 どうしてもロバート・レッドフォードの名前が先に出ますが、主役は少女の母親を演じるクリスティン・スコット・トーマス。外交官の娘に生まれてNYで一流女性誌の編集長を務めるバリバリのキャリアウーマン、旦那は弁護士。彼女にはこういうセレブな役は似合いますね。
 片足を失った娘は自信喪失、乗っていた馬は人間恐怖症。娘と馬を救うために、Horse Whispererを訪ねてNYからモンタナまで馬を乗せたトレーラーを引っ張って車で踏破するのですから、強い女性です。仕事はというと、電話とパソコンによる編集会議開催。こういう母親を持った娘というのも気の毒なもので、この辺りの母娘の確執もしっかり織り込んであります。

 モンタナで待ち受けるのがHorse Whispererのロバート・レッドフォード。単なる牧童とはひと味違う設定です。学生時代シカゴで、チェロを弾く女性に一目惚れして結婚、牧場に連れてきたところ、田舎の退屈な生活に馴染めず逃げられたというバツイチ。夜になるとひとりでクラシックを聴くというキザというかインテリ脱サラ?牧童(牧場主?)。このHorse Whispererが馬を癒し、少女を癒して立ち直らせるのですから、いい役どころです。おまけに少女の母親から惚れられるのですから、制作・監督のロバート・レッドフォードは『オレにやらせろ』と言ったかどうか?

 少女の父親がサム・ニール。この人は『ジュラシック・パーク』しか見ていませんが、実直な役が似合います。今回も妻とHorse Whispererの関係に気づいて、『お前が判断しろ』みたいな物わかりのイイところを見せます。そういえば、少女の母親がHorse Whispererに近づいたときも、Horse Whispererは『お前が決めろ』と言って反対に『卑怯者』となじられていますから、女の強さばかり目立つ映画です。

 この少女グレースを演じるのがスカーレット・ヨハンソン。14歳ですから後年の色気を期待しても無理です(笑。Horse Whispererの弟にクリス・クーパー。クリス・クーパーは『シービスケット』でも馬と競演しています(関係ないか)。

 クリスティン・スコット・トーマスのファンとしては(と言うほどのこともないです)お薦めですが、ちょっと塩味が足りない料理の様な映画です。でも、クリスティン・スコット・トーマスには座布団三枚!

制作・監督:ロバート・レッドフォード
キャスト:
ロバート・レッドフォード
クリスティン・スコット・トーマス
サム・ニール
ダイアン・ウィースト
スカーレット・ヨハンソン
クリス・クーパー


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