映画 白い嵐(1996米)・・・リドリー・スコット [日記(2010)]
白い嵐 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- メディア: DVD
1961年に起こった海難事故に基づく海洋冒険映画です。
青少年の心身鍛練のためのヨットスクールの物語です。ヨットスクールと云ってもさすがはアメリカ規模が違い、1年かけて大型帆船で訓練をする海洋訓練学校です。
こう云うスクールですから、生徒は不良だったり、家庭問題から高所恐怖症になったり、父親の重圧で精神を病んだりいろいろな問題を抱えています。その生徒10人の指導者が船長のシェルドン(ジェフ・ブリッジス)。いわゆるスパルタ式に少年達を鍛え引っ張って行きますが、これぞ海の男でまことにカッコイイものがあります。少年達も次第にシェルドンを尊敬するようになり、船を動かすという共通の目的の下で、バラバラであった彼らにも団結心が芽生えてゆきます。ちょっとした事件があって、基本はビルドゥングスロマンでしょう。
そして、タイトル通りこの船長と少年達に襲いかかる試練が『白い嵐』。この事故で船は沈没、船長の妻と4人の生徒が遭難死します。『白い嵐』は当時としては原因不明の気象現象であり、船長の監督責任が問われる海難審判が行われます。この裁判で船長と生徒の強い絆が確認され・・・師弟愛感動の物語となります。
20~30分にわたる嵐のシーンは迫力満点、今年のアカデミー賞主演男優賞のジェフ・ブリッジスもカッコよく泣かせる場面もあってよくできています。リドリー・スコットとしては、2001年の『ブラックホーク・ダウン』実録ものですが、小さくきれいにまとまっているぶん、不満が残ります。
キャロライン・グッドールは『クリフハンガー』で悪役やってますね(^^)。何時も古典を引用して警句を話す英語教師のジョン・サヴェージは、『ディアハンター』で半身不随となってベトナムから帰還する役で出ていたそうですが、気がつきませんでした。今度確認します。
監督:リドリー・スコット
出演:ジェフ・ブリッジス、キャロライン・グッドール、スコット・ウルフ、ライアン・フィリップ、ジョン・サヴェージ
【リドリー・スコット作品】 ★⇒観ました
デュエリスト (1977)
★エイリアン (1979)
★ブレードランナー (1982)
レジェンド・光と闇の伝説 (1985)
誰かに見られてる (1987)
ブラックレイン (1989)
テルマ&ルイーズ (1991)
1492コロンブス (1992)
★白い嵐 (1996)
★G.I.ジェーン (1997)
★グラディエーター (2000)
★ハンニバル (2001)
★ブラックホーク・ダウン (2001)
マッチスティック・メン (2003)
★キングダム・オブ・ヘブン (2005)
プロヴァンスの贈りもの (2006)
★アメリカン・ギャングスター (2007)
★ワールド・オブ・ライズ (2008)
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