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映画 クリムゾン・リバー(2000仏) [日記(2010)]

クリムゾン・リバー デラックス版 [DVD]

クリムゾン・リバー デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD
原題:Les Rivieres Pourpres

 滑り出しはスリル満点です。アルプス山中で全裸死体が発見されます。手首が切断され両目がえぐられ、ナイフで切り刻まれた拷問の跡が生々しい死体です。冒頭の死体をなめるような描写は、グロテスク一歩手前で踏みとどまってゲイジュツ的でさえあります。
 手首の切断も眼球の摘出も生体反応があり、いったい何があったのかと期待が膨らみます。この猟奇殺人に平行して、交通事故で死んだ少女の墓が荒らされ、小学校からこの少女の資料が消えるという事件が起こります。さらに少女の母親は、少女は交通事故によって死んだのではなく、悪魔に殺されたのだと告白します。
 被害者はこの地区にある大学関係者で、この眼をえぐる行為の裏には近親婚により血が濃くなったこの地区特有の眼病が背景となっていることが明らかにされます。

 猟奇殺人を捜査するのが、パリから派遣されたジャン・レノ、少女の墓荒らしを捜査するのが地元警察のヴァンサン・カッセル。事件を捜査するジャンレノを、何処かに導くように第2、第3の殺人が起き、墓荒らし事件を捜査するヴァンサン・カッセルが交差します。

 出だしは『羊たちの沈黙』ばりのサスペンス、スリラーです。ですが、サスペンスはここまで。事件の謎と結末は《大山鳴動鼠一匹》、監督は映画を投げ出したようなエンディングを迎えます。原作がそうなんでしょうが、中盤までよかったのにこれは残念です。

 監督の『バビロンA.D』のマチュー・カソヴィッツです。『バビロンA.D』も途中までよかったのですが、最後はもいうひとつでした。この人の癖でしょうか。

監督:マチュー・カソヴィッツ
出演:
ジャン・レノ
ヴァンサン・カッセル


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