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映画 幸せはシャンソニア劇場から(2007仏独チェコ) [日記(2010)]

幸せはシャンソニア劇場から [DVD] コーラス

クリストフ・バラティエ →監督
ジャック・ペラン →制作
ジェラール・ジュニョ →主演

の3人が再び組んだ映画です。よく似たタイトルに今宵、フィッツジェラルド劇場でというのがありましたが、邦題を付けるにあたって意識したんでしょうね。原題は"FAUBOURG(下町 19)36"。『今宵、フィッツジェラルド劇場で』を『コーラス』で味付けすれば『シャンソニア劇場』になります(笑

 ジェラール・ジュニョは、『コーラス』で "落ちこぼれの音楽家、失業した教師" マチューを演じましたが、こっちでは、奥さんに逃げられて息子とふたりで暮らす『シャンソニア劇場』の雑用係ビゴワル。『コーラス』では独身で、生徒の母親に片思いをして振られますが、似たような役どころです。冒頭で、このジェラール・ジュニョが殺人事件の容疑者として登場します。映画は、殺人事件とはおよそ縁の無さそうなジェラール・ジュニョが殺人に至った経緯を辿るようにスタートします。

 舞台は1936年のパリ。当時のヨーロッパはヒトラー、ムッソリーニ、フランコ等のファシズムとこれに対抗する反ファシズム勢力がせめぎ合う時代で、フランスでは社会党と共産党が人民戦線内閣を組織した時代です。
この辺りの時代背景は、共産党のオルグによるストライキやファシストによるストライキ破りのなど映画に色濃く出ています。

 ファシズム台頭の要因でもある世界恐慌から十分に立ち直れていない不況のなかで、シャンソニア劇は閉鎖に追い込まれ、ビゴワルは失業して当局より息子の親権を取り上げられてしまいます。
 息子といっしょに暮らしたい一念で、ビゴワルは昔の仲間を集め、『シャンソニア劇場』の自主再建に乗り出します。ストーリーの中心は、この涙ぐましい再建と、ビゴワルが殺人に至る物語です。

 フランスには奇人たちの晩餐会のジャック・ヴィルレとかこのジェラール・ジュニョとか、ユニークな俳優がいますね。この映画でも、モノマネ芸人ジャッキーを演じるカド・メラッドが光ってます。ドゥースを演じるノラ・アルネゼデールも魅力的です。

監督     クリストフ・バラティエ
製作     ジャック・ペラン
出演:ジェラール・ジュニョ

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