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映画 16ブロック(2006米) [日記(2010)]

16ブロック [DVD] NYで1ブロックと言うと、100mから200mらしいですから、16ブロックというと、直線距離で1600mから3200m。わずか3km足らずの距離を、ひとりの容疑者を移送する間の出来事を一本のドラマに仕立てています。

 この容疑者移送の役目を担うのがヨレヨレの中年刑事ジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)。冴えない刑事が犯罪に巻き込まれると、俄然燃えあがり体当たりで事件を解決するという『ダイハード』のパターンを踏襲しています。ジャックは黒人の容疑者を裁判の証人として警察署から16ブロック離れた裁判所へ移送するという簡単な仕事。勤務あけにちょっと残業と引き受けたのはいいのですが、これがとんでもない間違い。
 証人が出廷するのは警官汚職の裁判で、証人の出廷を阻止するために現職の警官から分署長まで続々と現れます。警官が犯罪者を警官から守る逃亡劇、それもわずか3kmの逃亡劇が始まります。

 ブルース・ウィリスはいつものブルース・ウィリスで取り立てて言うことはありません。ブルース・ウィリスが連れて逃げる黒人の青年モス・デフ、耳障りな声でペチャクチャと喋り通しで雰囲気壊すんですが、中盤から実力発揮で、ブルース・ウィリスの相棒となります。凸凹コンビの典型でしょう。映画の魅力のひとつが、このふたりの会話にあることも事実です。
ドンパチやりながら障害を乗り越え、ついにはバスジャックまでやって裁判所にたどり着きます・・・。
 たった16ブロックに人生が詰まっている!そんな映画で、割と地味ですが好感の持てる映画です。

 実は『16ブロック』の結末は2つあるらしいのです。ブルース・ウィリスが裁判所にたどり着いた後HappyEndとなる結末とそうでない結末が用意されているらしいです。私が見たDVDは後者ですが、HappyEndの方が評判がいいようです。

 ブルース・ウィリスはスターなんでしょうが、『賞』となのつくものは『ラジー賞』以外無縁ですね。セリフが英語なのでよく分かりませんが、12モンキーズ』『シックス・センス』なんかで結構いい演技してたと思うのですが。元夫婦のデミ・ムーアと揃ってラジー賞も何ですねぇ。

監督:リチャード・ドナー
出演:ブルース・ウィリス モス・デフ デヴィッド・モース

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