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映画 ボーン・コレクター(1999米) [日記(2012)]

ボーン・コレクター [DVD]
 ジェフリー・ディーヴァーのミステリ “リンカーン・ライム” シリーズ第1作「ボーン・コレクター」の映画化です。ジェフリー・ディーヴァーは、2000年(ボーンコレクター)から2011年(ロードサイド・クロス)までほぼ毎年日本のミステリ・ベスト10に顔を出す人気ぶりですが、映画化というとこれ1作で、スティーヴン・キングに比べると差があります。

 事故で全身麻痺となり、動かせるのは首から上と人差し指1本となったNY市警の刑事リンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)が、持ち込まれる難事件をベッドの上で解決する、アームチェア・ディテクテブ(安楽椅子探偵)ものです。
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 安楽椅子探偵
 
 リンカーン・ライムの手足となって犯罪現場に赴き、証拠集めをする警官アメリアにアンジェリーナ・ジョリーが扮します。役柄、デンゼル・ワシントンはベッドの上だけで、と言うより首から上と人差し指1本で演技をします。この人差し指1本というのは、パソコンのトラックボール操作用です(なるほど)。1999年ですから、リンカーン・ライムの病室は、NY市警公認のハイテク機器満載です。手足となって働く捜査員の情報とパソコンと通信機器を使った現代のアームチェア・ディテクテブは、なかなか面白いです。
 アンジェリーナ・ジョリーは初の主演らしいですが、自殺した警官を父親に持ち、パトロール警官から青少年課に異動した複雑な性格の警官を好演。たまたま「ボーン・コレクター」の犯罪に遭遇したため、無理矢理ライムチームに編入され、凄惨な犯行現場で証拠の収集をやらされます。最初は、そんなもの出来るか!と反発していたアメリアが、だんだんリンカーン・ライムに傾倒してゆく演技は、なかなか絵になっています。

 「ボーン・コレクター」は、レンタル・ショップのホラーの棚に並んでいました。骨が剥き出しになった指が出てきたり、生きたまま蒸気で蒸し焼き、ネズミの餌殺人と猟奇性たっぷりですからホラーの棚も頷けますが、ホラーと言うほどではないです。残された手がかりに、猟奇連続殺人を推理するわけですが、犯行現場に残される手がかりはリンカーン・ライムへの挑戦状だったりして、ミステリとしては新鮮味は少ないです。映画としては、デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーでもっています。

監督:フィリップ・ノイス
出演:デンゼル・ワシントン アンジェリーナ・ジョリー

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