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映画 空と海の間に(1955仏) [日記(2012)]

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原題 Si Tous Les Gars Du Monde         漁船の無線機からSOS 

 こちらのサイトで教えていただきました。アマチュア無線家(ハム)の非常通信がテーマとなった映画で、モノクロで全編仏語、字幕無し。見るのは初めてでしたが、大体のことは知っていたので何とか理解できました。こちらこのページ詳しい解説があるので、あらすじを知ってから見た方がいいでしょう。映画はこちらで見ることが出来ます。画質は悪いですが、DVDでも見ることのできない映画が見れるわけですからありがたいです
 
 ノルウェー沖で漁船の乗組員全員が食中毒を起こします。この漁船に血清を届けるため、トーゴ(アフリカのフランス領)、フランス、ドイツのハムが無線でリレーし、フランス、ドイツ、アメリカ、ソ連、ポーランド軍がこれに協力するという物語です。当然、タイムリミットがあり、?時までに血清を届けないと全員の命が危ないわという設定です。何故アマチュア無線かと云うと、漁船に積んでいた無線機が故障し、船長が趣味で持ち込んでいた無線機を使って通信が行われたわけです。
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SOSを傍受したトーゴのハム            仏のハムにリレー
2.jpg 独の盲目ハム
 
 面白かったところ1,2。
 ドイツのハム(盲目のハムです)がフランスから届く血清を受け取りに空港に出向きますが、手違いで受け取ることが出来ません。真夜中で、協力してくれる友人はいず、思いあまって娘を訪ねます。娘のアパートに行くとこの娘さんは米兵と逢い引きの最中。米兵はあわてて窓から逃走を図りますが、事情を聞いた娘さんに「あんた協力しなさいよ」と云われて、この人のいい米兵は血清を受取りに行きます。ところが血清を託されたスチュワーデスはポーランドの航空会社の所属で、ソヴィエト占領区域のホテルにいます。米軍兵士が制服でソヴィエト占領区域に入るんですから、当然捕まります。まぁソ連にも話しの分かる将校がいて云々。

 この漁船にひとりだけ食中毒にかからなかった船員がいます。彼はアラブ人?で感染源のハム(豚)を食べなかったというわけです。ひとりだけ元気なため、怪しまれて険悪なムードとなりますが、最後は、飛行機から投下された血清を泳いで取りに行ったりで、仏、独、米、ソ、ポーランドにアラブ(国籍不明)が加わってタイトル通りの” Si Tous Les Gars Du Monde”ということになります。

 ツッコミだしたらキリがありませんが、これはこれとして楽しめます。往年のラジオ少年にはお勧めです。ちなみに私も元「ラジオ少年」。

監督 クリスチャン=ジャック
出演 アンドレ・ヴァルミー ジャン・ガヴァン

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ktm

見たことないので、見て見たい映画です。

by ktm (2012-08-29 12:09) 

べっちゃん

無線機の様子が分からないので残念です。古き良き時代で、ktmさんのように現役hamなら楽しんでいただけると思います。是非ご覧下さい。
by べっちゃん (2012-08-29 12:41) 

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