映画 レジェンド・オブ・ゾロ(2005米) [日記(2013)]
懐かしいTVドラマ『怪傑ゾロ』の映画版です。検索してみると、TV版は1957年~1959年製作のモノクロのドラマで、ガイ・ウィリアムズという俳優がゾロ演じていたとのこと。日本では1961年から放送されていたようです。 私が見たのはこれですね。
そう言えば、いつもゾロを捕まえ損ねる↑のような間抜けな軍曹がいたような。
『マスク・オブ・ゾロ』の続編らしいですが、アクション映画ですから続編だけでも十分楽しめます。舞台設定はカリフォルニアで、時代はカリフォルニアがアメリカの31番目の州に昇格した1850年。住民投票が行われ、悪漢一味が強奪したその投票箱をゾロ(アントニオ・バンデラス)が奪い返すというところから幕が開きます。スピーディーかつ痛快なアクションで、これでもう『レジェンド・オブ・ゾロ』のおおよそが想像されます。
と思ったら意外な展開。家に帰ったゾロは奥さんのエレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と夫婦喧嘩、挙げ句の果てに離婚されてしまいます。子供のためにゾロを辞めていいパパになるという約束だったのですが、相変わらずマスクを被ってゾロ“ごっこ”にうつつをぬかしている夫に愛想をつかしたということのようです。『マスク・オブ・ゾロ』を見ていないので何とも言えませんが、意外な展開です。おまけに、スペイン人でカリフォルニアの富豪アルマン伯爵(ルーファス・シーウェル)という恋人まで出来てしまいます。ゾロというのは貴族の高等遊民で、民衆に仇なす悪代官をやっつけるヒーローだと思っていたのですが、子持ちで奥さんの尻に敷かれていたとうわけです、あれれ。
ゾロ、エレナ、アルマン伯爵と役者が揃ったところでストーリーは本題に入ります。
エレナを取り戻すためにアルマン伯爵とポロの試合をするんですが、返り討ちにあう始末。伯爵のパーティーに押しかけて行ってもエレーナに袖にされ悪酔いして醜態を晒すなど、これがゾロ?という展開。
アルマン伯爵というのが実はくせ者。スペインの貴族でヨーロッパを影で操る秘密結社の幹部。アメリカが強大になってヨーロッパを脅かす時代が来るのではないかと、折から奴隷解放問題で南北が対立するアメリカに割って入って、アメリカの国力を削ごうという陰謀を企んでいます。この陰謀を嗅ぎつけたアメリカ政府のエージェントがエレナを抱き込んでアルマン伯爵の正体を暴き、陰謀を防ごうと画策。エレナが伯爵に近づいたのはこういう訳があるんですね。
そうとは知らないゾロは、何とかエレナを引き戻そうとやきもき。この辺りが映画の面白さと言えば言えます。まぁ最後は、ゾロも奥さんに捨てられることなく夫婦が協力して伯爵の陰謀を潰してめでたしメデタシ。たわいないと言えばたわいないのですが、なかなか楽しめます。
監督:マーティン・キャンベル
出演:アントニオ・バンデラス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ルーファス・シーウェル
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