BSシネマ バンク・ジョブ(2008英) [日記(2014)]
原題はThe Bank Job、銀行強盗です。銀行強盗の目的は金塊や現金ですが(米国債というのあったかな)、今回の狙いは貸し金庫の中の「写真」。何故写真かというと、これがロイヤル・ファミリーの乱行を写したもので、この写真をネタに黒人の過激派?がやりたい放題をして逮捕を免れているという次第。この過激派の名前が‘マイケルX’ですから笑わせます。業を煮やしたMI5は、この写真が銀行の貸し金庫に入っていることを掴み、強奪を計画します。従って、銀行強盗の犯人は政府です。言い忘れましたが、イギリスの話です。MI5のいうのは国内の治安維持を任務とする諜報機関で、MI6がかのジェームズ・ボンドが所属する体外諜報部です。確か。
まぁ政府が銀行強盗をやるわけにもいかないので、適当な人物にやらせます。MI5の高官の恋人?マルティーヌ(サフロン・バロウズ)が海外旅行からの帰途麻薬所持容疑で捕まり、この高官は釈放と引き換えに、オマエ、誰かに写真を盗ませろとなります。
で、マルティーヌは昔の恋人のテリー(ジェイソン・ステイサム)に声をかけます。システムの入れ替えで数日セキュリティーが甘い銀行があるが、襲わない?。そんなズサンな入れ替えがあるわけはないですね。テリーは借金が嵩み、自分の中古車販売会社が左前でこれに乗ります
計画というのは、銀行の一軒おいて隣の空き店舗を借り受け、地下道を掘って金庫室の床から侵入するという古典的なもの。隣のビルに仲間を配置しトランシーバーを使って万一に備えているのですが、この電波がアマチュア無線家に傍受されて警察は大騒ぎします。この辺りは実話です(ウォーキートーキー強盗事件)。1971年に起きたウォーキートーキー強盗事件は、政府によって報道管制が敷かれ闇に葬られたようで、この映画は、銀行強盗を描くとともに、この事件の真相に迫ったということでもあります。
こういうものが出てくるとは思いませんでした!yaesuのFT101です(無線機)
強盗は大成功、現金に宝石、はては年代物のワインまで出てきます。ここからが映画の面白いところです。マルティーヌは、テリーに「写真」の件は隠していたのですが、バレます。おまけに、閣僚のSMプレイの写真まであり、これはヤバイ、こんなものを見たとMI5に知られれば消される!。というわけで、テリーとマルティーヌは、外国高飛びのために、MI5に写真と交換に新しい身分証とパスポートを要求します。さらに、強盗団にはもうひとつ難題が降りかかります。この貸し金庫には、売春組織と警察の癒着を物語る帳簿が隠されていたのです。その帳簿が強盗団の手に渡ったと考えた組織のボスと収賄警官が、強盗団のひとりを人質に取りテリーを脅しにかかります。貸し金庫など利用したことはないのですが、個人の財産だけではなく秘密も詰まっているのですね。
というMI5と悪徳警官を向こうにまわしてジェイソン・ステイサムが大活躍。と思ったのですが、今回のジェイソンのアクションシーンはごくわずか。アクションをやらないジェイソンってナニ?、という映画です。
NHKがジェイソン・ステイサムの映画を放映するんですね →アクションが少ないから放映?。
出演:ジェイソン・ステイサム サフロン・バロウズ
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