映画 ツイスター(1996米) BSシネマ

　原題、Twister。

　NHK・BSシネマです。面白くなかったら途中でやめようと思ったのですが、結局最後まで見てしまいました。目が離せなかった理由は、迫力ある竜巻の描写です。

　車に観測機材を積んで竜巻を追いかける「トルネードハンター」の物語です。日本で言う気象庁や研究所に所属しているかと云うとどうもそうでもなく、竜巻の観測データを売って生活している竜巻オタクのようです。

　トルネードハンターのリーダー、ジョー（ヘレン・ハント）のもとに元メンバーのビル（ビル・パクストン）が訪れます。婚約者を連れて離婚の手続書類を貰いに来たとかで、ジョーとビルは元夫婦だったわけです。離婚書類をもらおうと思った矢先、竜巻発生の知らせを受けたハンター達は、車を駆って竜巻を追いかけます。「トルネード・バスターズ」の雰囲気です。

　ジョーは幼いころ竜巻で父親を失い、以来竜巻の進路予想を生涯のテーマとしている女性科学者で、このあたりが離婚の原因のようです。ジョーは、目下、ビルの開発した観測機器を竜巻の内部に送り込んで、進路予想の精度を上げようとしています。そんなジョーに引きづられ、ビルは、離婚の届けのサインも欲しい、自分の開発した観測機器の成果も見たい、何より昔の情熱に突き動かされ、婚約者とふたりトルネードハンター達と行動をともにします。

　これでだいたい分かります。竜巻を追いかけている間に、ジョーとビルは元の鞘に収まるわけですね。

　なんと言っても主役は竜巻です。ジョーとビルの関係など吹き飛んでしまうほど、竜巻シーンは迫力があります。

　古い映画を見ていると、現在のスターが端役で出演していて面白いです。今回は、『25時』『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマンがトルネードハンターの一員として登場しています。

　でお薦めかというと、わざわざ借りて見るほどのことはないと思いますが、BSで再放送されれば一見の価値あり、かもしれません。個人的には好きです。

監督：ヤン・デ・ボン

出演：ヘレン・ハント　ビル・パクストン　フィリップ・シーモア・ホフマン

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