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映画 カウボーイ(1958米) [日記(2015)]

カウボーイ [DVD]
 グレン・フォードとジャック・レモン共演の西部劇です。
 グレン・フォードは『決断の3時10分』で(1957の方)ヴァン・ヘフリン相手の渋い悪党ベン(リメイクではラッセル・クロウ)が印象深いです。一方のジャック・レモンは、『ミッシング』『チャイナ・シンドローム』のシリアスな役柄もありますが、『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』でコメディアンの印象が強いです。このふたりの共演ですから、どんな西部劇が生まれるのか?。
 まぁ言ってみれば『ローハイド(1959年)』です。映画とTVの違いはありますが、『カウボーイ』が1958年ですから、『ローハイド 』の方が後発。当時この手の“ロング・ドライブ”が流行ったのでしょうか。

 フロント係として勤めるハリス(ジャック・レモ)のホテルに、牛を追ってシカゴにたどり着いたリース(グレン・フォード)一行が宿泊するところから幕が開きます。一仕事終わった後ですから、一行は旅の垢を落とすという具合になります。若いカウボーイは酒と女ですが、リースはオペラとポーカー。オペラというのは何とも渋い。リースはポーカーで大敗して、次の牛の仕入れ資金までスッてしまいます。リースは、牛の運送業者ではなく、西部で牛を買ってシカゴに運んで売るという牧畜業者ということになります。
 
 かねてから“カウボーイ”にあこがれていたハリスはリースに出資し、メキシコからシカゴまでのロングドライブに加わることになります。この話には少しう裏があって、ハリスのホテルに泊まっていたメキシコの牧場主の娘に惚れ、この牧場主がリースが牛を買う相手であり、リースに付いて行けばその娘に会えるという目論見があります。

 これで、ロングドライブを舞台としたグレン・フォードとジャック・レモンの物語が整います。『ローハイド』で言えば、隊長フェイバーさんと若いカウボーイ・ロディ(クリント・イーストウッド)みたいなものです。で映画はというと、インディアンの襲撃や牧童仲間の死、旅先でのいざこざなどの事件のなかで、グレン・フォードの経験と知恵が描かれ若いジャック・レモンが苦難に耐えて一人前のカウボーイ、人間に育ってゆくというストーリーです。
 物足りない?、そこがこの時代の西部劇のいいところです。

監督:デルマー・デイビス
出演:グレン・フォード ジャック・レモン アンナ・カシュフィ ブライアン・ドンレビ ディック・ヨーク

タグ:BSシネマ
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