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映画 エアフォース・ワン(1997米) [日記(2015)]

エアフォース・ワン 特別版 [DVD]
 なんと大統領専用機エアフォース・ワンがハイジャックされ、大統領が単身テロリストと戦うという荒唐無稽のアクション映画です。子供が尊敬する人に大統領の名が挙がる、アメリカならではの映画です。
 ロシアとアメリカが合同でカザフスタンの独裁者を拉致します。テロリストは、この独裁者の釈放を狙ってエアフォース・ワンをハイジャックします。大統領専用機がこうも簡単に乗っ取られていいの?というあっけなさ。武器は機内にあり、テロリストを手引きするシークレット・サービスがいたりで、ご都合主義もいいところなんですが、映画の見せ場は、大統領ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズばりのアクションにあるわけですから、細部にはこだわりません。

 対するテロリストの親玉にゲイリー・オールドマン。この人の狂気の悪役ぶりは最高です。元は二枚目俳優だと思うのですが、『JFK』でオズワルドを演じた辺りから、どんどんその道に入って、次に来たのが『ドラキュラ』。『レオン』の気違い麻薬捜査官を経て『裏切りのサーカス』でオスカーにノミネートされるという、エキセントリックな人物を演じさせれば当代随一です。ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(1974)』を映画化した『裏切りのサーカス』はお薦めです。

 ハイジャックだというので、シークレット・サービスは大統領を脱出用ポットに入れて逃がします。エアフォース・ワンにはこういう仕掛けがあるんでしょうね。当然大統領は逃げません。50人のスタッフと同乗していたファースト・レディと娘を助けるためにエアフォース・ワンに残り、単身テロリストに立ち向かいます。パンチを繰り出しマシンガンをブッ放し、最後はジャンボジェットを操縦して、ジェット機と救出機をロープで綱渡り。手に汗握るインディー・ジョーンズの大統領版です。

 ばかばかしいと言ってしまえばそれまでですが、世界の警察、強いアメリカ、家族を守る強い父親が、これでもかと言うほど詰まった映画です。アメリカ人好みのマーケティングが冴えて、ヒットしたんではないでしょうか。
 こういう映画を『Uボート』のウォルフガング・ペーターゼンが監督するというのも、面白いです。

監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:ハリソン・フォード ゲイリー・オールドマン ウィリアム・H・メイシー グレン・クローズ
タグ:BSシネマ
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