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橋爪大三郎 日本逆植民地計画 [日記(2016)]

日本逆植民地計画日本逆植民地計画
 『ふしぎなキリスト教』の隣にあったので、タイトルが面白いので読んでみました。

 日本を救おう。
 何として救おう。
 その想いで練り上げたアイデアが8つ、本書に収められている。
 どれもが日本を生き返らせる、成長戦略だ。そして、人類に、大きな利益をもたらすはずだ。

 ・・・いったい本気で言っているのかい? と疑うかもしれない。「逆植民地」なんて、橋爪大三郎はとうとう頭がおかしくなったのか。いや、本気で言っている。(まえがき)

 その8つのアイデアとは、

第1章 ダブル首都
第2章 百年マンション
第3章 太陽熱発電 (太陽光発電ではない →管理者注)
第4章 どこでもトーク
第5章 無人自動車
第6章 潜水商船隊
第7章 新食料
第8章 日本逆植民地計画

だそうです。大体想像つきますね。
 「ダブル首都」は、地震を想定して霞が関のスペアをソックリそのまま大阪に作ると云うもの。PCで云えばRAIDです。私でもバックアップしているのですから、国がやらないのは不思議といえば不思議。徳島に消費者庁、京都に文化庁の一部を持ってくる計画が進行中ですから、もう一歩進めればダブル首都になります。

 笑うのは「第6章 潜水商船隊」です。航空貨物と船舶貨物の中間をゆく、早くて安い輸送手段を考えると潜水艦となったわけです。 Dysonの羽の無い扇風機の大きいのを潜水艦に取り付けて、無人で運転する潜水艦の話です。貨物列車のように何隻も連結して北極の氷の下を走らせれば、ヨーロッパも近いというわけです。技術的にどうなんでしょうねぇ。
 
 「何処でもトーク」はドラえもんの”ほんやくコンニャク”、だったかな?。

 さて本命の「日本逆植民地計画」です。簡単に言えば、少子高齢化対策として移民を積極的に受け入れようというもの。移民は、リトル・トーキョウなどコミュニティを作りますが、このコミュニティに、いっそうのこと行政権を渡してしまえというものです。国内の過疎地に例えばバビロニア(メソポタミアにあった古代国庫)の「植民地」を作ります。植民地は司法、立法、行政権を持ち、バビロニアの主権で経営されます。バビロニア人は、ビザを取得して植民地から日本に入国して働き、また植民地に帰るということになります。植民地の安価な労働力を利用したい企業は、植民地の近く又は植民地の中に工場を作ればいいわけです。
 少子高齢化と過疎が解消され、地方の活性化が一気に進む?。

 なかなか面白い発送ですが、私がバビロニアの総督なら、植民地の中に巨大カジノ、本国から美人を呼んで一大享楽施設を作ります(笑。ディズニーワールドやUSJも真っ青なラスベガスのバビロニア版ができるはずです。確かに地方創生にはピッタリのアイデアです。
 きっと、本国からばバビロニア・マフィアもやって来ると思います(笑。

タグ:読書
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