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ジョン・フォード 黄色いリボン(1949米) [日記(2018)]

黄色いリボン ニューマスター版 DVD  騎兵隊三部作『アパッチ砦』『黄色いリボン(1949)』『リオ・グランデの砦(1950)』の第二作です。42歳のジョン・ウェインが退役間近の老け役の将校を演じます。

 退役まで後6日に迫った騎兵隊大尉ネイサン・ブリトリス(ジョン・ウェイン)の話です。妻を亡くした独り身ですから、退役すればカリフォルニアにでも行くさとカレンダーに印を入れるカウントダウンの日々。ブリトリスは最後のパトロールに出ます。砦の指揮官から東部に帰る指揮官の妻と姪のオリヴィア(ジョアン・ドルー)を駅馬車に乗せて送ってほしいと頼まれます。騎兵隊の砦がある西部ですから、先住民が出没し治安が悪いわけです。
 この時のオリビアの髪飾りが「黄色いリボン」。黄色いリボンは、想いを寄せる人にyesというサインだそうです。そう言えば「幸せの黄色いハンカチ」というのがありました、関係あるんでしょうか。
 この黄色いリボンは「オレに宛てたものだ」と恋のサヤ当てをするのが、砦のコーヒル少尉(ジョン・エイガー)とペネル少尉のふたり。『アパッチ砦』同様、若い男女の恋模様がサブストーリーとなります。
黄色いリボン.jpg 黄色いリボン1.jpg
 この最後のパトロールで、バッファローの大群、先住民の襲撃、開拓民の虐殺など、西部劇にはお馴染みの事件が起こります。さらに砦を襲うために集結する先住民の大集団と出くわし、ブリストルはコーヒル少尉一隊を残し砦に引き返します。
 ここからジョン・ウェインがカッコよく決めるシーンです。ブリストルは部下を救うために出撃を申し出ますが、指揮官は退役を明日に控えたブリストルにこれを許さず、ペネル少尉を行かせます。いよいよ最後の日、ブリストルは砦から去ると見せかけて残してきた部下の元に駆け戻り、部下一人連れて先住民と話し合いに出かけます。ブリストルが騎兵隊と先住民の衝突回避のため取った手段が、先住民の馬を放ち暴走させるというもの。馬が無ければ戦闘は起こらないわけです。根本的な解決にはならないわけで、ブリストルが退役しても何時かは戦闘が起こることは目に見えています。中途半端な結末というか、ジョン・フォード監督苦肉の策なんでしょうか。

監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン ジョアン・ドルー ジョン・エイガー ベン・ジョンソン ハリー・ケリー・ジュニア

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