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アニメ 沈黙の艦隊 Voyage2、3(1997,1998) [日記 (2023)]

沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス) 沈黙の艦隊 解体新書Voyage2

 続きです。日本と独立国家「やまと」の間に同盟に向けての会談が始まります。日本の首相は同盟の条件として核放棄の条件を迫り、海江田は「やまと」に核は無いと言います。首相周辺は「やまと」を臨検すべきだと進言し、首相はこれを否定。日本は非核三原則に基づ「核は搭載していない」というアメリカの証言基づき空母の入港を許してきた、アメリカを認めて日本人の海江田の発言を認めないのか?と。政府、国民ともアメリカの空母が核を積んでいないなどとは誰も信じていません。裏返せば、アメリカの空母が核を積んでいるように「やまと」は核を積んでいることになります。同盟には、有事には「やまと」は自衛隊の傘下に入り指揮権は自衛隊にあると明記されます。「やまと」に核があるなら日本は核を保有したことになります。海江田は「核の効能は威嚇においてのみ存在する」と発言していますから「やまと」に核はあるという設定です。

 この会談で、海江田の真の目的が明かされます。それは「世界規模の超国家軍の創設」だと言います。アメリカは「やまと」を捕らえることも撃沈することも出来ずその無能を世界に曝したわけで、第二第三の「やまと」が出現すればアメリカは世界での覇権を失うことになります。海江田の目的は、各国の軍隊を統合して「世界の平和維持システムを根底から変革する世界規模の超国家軍の創設」によって世界平和を実現することだったわけです。

 「やまと」は軍事力を日本に提供、日本は魚雷と生活物資を供給する同盟が成立し、日本は、浮きドッグ「サザンクロス」で「やまと」に物資を補給します。アメリカは「やまと」撃沈のためにサザンクロスを攻撃、サザンクロス沈没の隙をついて「やまと」は脱出し北海へ向かいます。

9139ac23a56e34a1.jpg 映画ポスター

Voyage3
 Voyage3では、北海を舞台に日米の潜水艦同士の戦いが描かれます。何故北海なのか?は説明がありません。潜水艦同士の戦闘を描くに、氷山のある北海は格好の舞台ですが...。
 北海で「やまと」を迎え撃つのは、アメリカで建造された「やまと」の兄弟艦シーウルフ、しかも2隻。性能が同じなら戦いを左右するのは艦長と乗員の優劣です。当然「やまと」が勝を制します。一隻は魚雷を受けて撃沈、もう一隻は攻撃能力を失うという米軍の惨敗。智謀を尽くした潜水艦同士の戦いは、面白無くはないのですが、Voyage2の「核を持った日本」の政治ドラマは何処へいった?。
 シーウルフとの戦いに勝った海江田は「ニューヨークに進路をとれ」と命令を下します。目指すは国連本部?。

 実写版の映画です、wikiによると

撮影に際しては日本で初めて海上自衛隊潜水艦部隊の撮影協力を得ており、実際の海上自衛隊潜水艦が使用されている。

ようで、映像は見応えがありそうです。が、Voyage2の政治ドラマは描かれるのかどうか...。『沈黙の艦隊 解体新書』なる本があるらしいので読んでみます。

原作:かわぐちかいじ
監督 :高橋良輔

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