映画 サイン(2002米) [日記(2010)]
宇宙人の侵略ものです。このテーマは、スピルバーグの『宇宙戦争』が家族の絆という視点で描いておりけっこう面白かったのですが、『サイン』はもっと徹底していて、SF要素を抜いて『宗教』の味付けをしたサスペンスです。
出てくるのは、ふたりの子供とその父親(メル・ギブソン)、父親の弟(ホアキン・フェニックス)の4人だけ(保安官とシャラマンも出て来ますが)。
例のミステリー・サークルです。何のことはない、このミステリー・サークルが『サイン』となって宇宙人が世界に襲来するのですが、映画の中ではTV報道として出てくるだけで、夜空を覆い尽くす宇宙船団などというシーンはありません。宇宙人も、最初は片足出演、次にビデオに撮られて全貌が・・・なんやこれ、バットマンか!。最期に生出演されますが・・・バットマンの親戚?。おまけにバットで殴り殺され、あり得ない!
『エイリアン』の何処が怖かったかと云うと、エイリアンが現れないところですね。牙をむくショットの小出しだけで怪物は現れず、ひとりずつ食い殺され、見ている方は『想像』で恐怖を覚えるわけです。『サイン』もそれに近いかもしれません。
たった4人で何を演じているかというと、宇宙人に対する『恐怖』を演じています。4人の演技力にかかっているのですが、そう言う意味では4人とも熱演。こういうシーンが怖いわけです。
シャラマンですから、最期は、地下室から出てみると実は宇宙人はいなかった、とか何とかオチが付くものと思っていました。無くはないんですが、それがオチか!と言いたくなります。メルギブソンの演技も悪くなかったし、バットマンみたいな宇宙人はやめて下さい。
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:
メル・ギブソン
ホアキン・フェニックス
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