SSブログ

映画 追想(1975仏) [日記(2013)]

追想 [DVD]
 原題は“ Le vieux fusil”で「古い銃」。
 『追想』というと、イングリッド・バーグマン主演の“Anastasia”が有名ですが、こちらは、『冒険者たち』のロベール・アンリコ監督、『ニュー・シネマ・パラダイス』のフィリップ・ノワレと、ロミー・シュナイダー主演のアクション映画?です。

 舞台は、第二次大戦末期のフランスの地方都市。ナチス・ドイツの支配下にあり、街にはドイツ軍の装甲車が走り、ヴィシー政権の民兵が市民を監視するという時代です。
 医師ジュリアン(フィリップ・ノワレ)の勤める病院にヴィシー政権の民兵が現れレジスタンス狩りを始めます。ジュリアンはこれを拒否しますが、民兵は、ゲシュタポに告発すると脅し、妻子が可愛かったらおとなしく引き渡せ、みたいなことで重傷の患者を拉致します。医師とナチス、時代の不協和音、まぁ絵に描いたような建て付けです。
 
vlcsnap-2013-11-09-19h01m01s21.jpg vlcsnap-2013-11-09-19h00m21s140.jpg
  ロミー・シュナイダー                フィリップ・ノワレ
 
 映画の進行とともにだんだん明らかになってきますが、ジュリアンの最初の妻は、夫と娘を残して若い男と駆け落ち。その後見染めて結婚したのが、現在の妻クララ(ロミー・シュナイダー)というわけです。娘もなつき、ジュリアンは若いクララにゾッコンという幸せの絶頂にあります。
 戦争も末期、連合軍が迫り街は爆撃の危険に晒されます。ジュリアンは、クララと娘を、自分が生まれ育った田舎の村に疎開させます。そして、悲劇が訪れます。休暇を取って妻子に会いに出かけたジュリアンは、撤退途中のドイツ軍によって虐殺された村人の死体を発見します。クララと娘は?...幸せ絶頂のジュリアンは奈落に突き落とされます。ジュリアンは、射殺された娘と、火炎放射器で焼き殺された真っ黒なクララの死体を発見します。
 エッ、ロミー・シュナイダーはもう死んでしまったの?この後出ないの?...大丈夫です、ヒロインですからしっかり出てきます。
vlcsnap-2013-11-09-19h09m08s32.jpg vlcsnap-2013-11-09-19h12m23s194.jpg
 復讐の火炎放射器

 ここからが映画の「本論」です。ジュリアンは、村にある古城に陣取った12~3人ほどのドイツ軍に復讐戦を挑みます。武器は、祖父から譲り受けた古い散弾銃(Le vieux fusil)。復讐の舞台は、ジュリアンの育った城ですから地の利はあります。
 「古城」と聞いて思い出しませんか?、『冒険者たち』でアラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカスがギャングと闘ったのが孤島の廃城でした。発想が同じといえば同じですね。
 ジュリアンは、城の迷路を使い神出鬼没、ドイツ軍を翻弄します。この復讐劇にジュリアンとクララの馴れ初めから結婚、幸せな生活がフラッシュバックされ、いやがうえにもドイツ軍憎し、ジュリアン頑張れ!となります。この手の映画は何処かで見たような...。

 で、お薦めかというと、ロミー・シュナイダーは綺麗だし、テキトーにアクションもあって、なかなか楽しめます。フランスのアクション映画は、やはりひと味違うような...。

監督:ロベール・アンリコ
出演:フィリップ・ノワレ ロミー・シュナイダー

nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0