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自家製マーマレード 3回目 [日記 (2024)]

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 前回作った2瓶のマーマレードを完食したので、再び作りました。課題は、
  1. 柑橘の風味を残して如何に苦味を消すか
  2. 実を包む薄皮と種に含まれるペクチンでトロミをつける
この2点です。
  1. 皮裏の白い部分をステーキナイフで刮げ落とす
  2. 一昼夜水に晒す。柑橘類の苦味成分ナリギンは水溶性
  3. 茹でこぼしは2回程度
  4. 薄皮と種をお茶の袋に入れて一緒に煮る →ペクチン抽出
  5. 1時間ほど煮て袋を取り出し、砂糖を投入
で結果はと言うと、1時間以上煮たのですが皮が柔らかくならず、ミカンの皮の煮物。前回の綿を除去しなかった方がマーマレードらしかった様な…。マーマレードへの道は遠いですw。
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タグ:絵日記
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タランティーノ(2) イングロリアス・バスターズ(2009米) [日記 (2024)]

イングロリアス・バスターズ [DVD]  2010年にblogに書いた感想文の改定版です。原題、Inglourious Basterds、「名誉なき野郎ども」。ドイツ第三帝国ものは、『戦場のピアニスト』『シンドラーのリスト』の様にユダヤ人虐殺とそれに抵抗するレジスタンス or 連合軍の正義が描かれることが多いですが、タランティーノにかかるとナチスも連合運も平等に戯画化され、エンタメになります。

ユダヤ・ハンターとナチ・ハンター
 舞台はドイツ占領下のフランス、冒頭は至ってマトモ。「ユダヤハンター」の異名をとる親衛隊大佐ハンス・ランダ(クリストフ・ヴァルツ)がユダヤ人を匿う農家を襲い、ユダヤ人を虐殺します。この時唯一人逃げ出したのが少女のショシャナで、後にナチス復讐劇を演じます。

 米軍中尉アルド・レイン(ブラッド・ピット)が主人公ですが、ナチスを殺すのが趣味で殺したドイツ兵の頭の皮を剝ぎます →よってアルド・アパッチ・レイン。SSに「ユダヤ・ハンター」がいるように連合軍にも「ナチ・ハンター」がいるわけです。おまけに、レインの部下で「ユダヤの熊」の異名をとる軍曹(イーライ・ロス)はバットでナチスを撲殺することが趣味。で、レイン中尉率いる部隊は「イングロリアス・バスターズ」となるわけです。レインは、バスターズの存在を誇示するために、ドイツ軍捕虜の額にナイフでハーケンクロイツを刻んで開放します。ナチスはユダヤ人に五芒星を強要していますから、レインの行為はナチスの裏返し。正義ヅラをしてナチスを糾弾するのではなく、ナチスもそれと戦う連合軍も一皮むけば同じだというわけです。タランティーノは、ヒトラーの独裁と民主主義の二項対立ではなく、実はこの2つは表裏一体だと言いたいのかも知れません。

虐殺
 ユダヤハンター 、アパッチ、ユダヤの熊では味気ないので、成長したショシャナ(メラニー・ロラン)とドイツ女優ハマーシュマルク(ダイアン・クルーガー)が花を添えます。ショシャナは叔父から受け継いだ映画館の経営者、ハマーシュマルクは連合軍のスパイという設定です。
 ナチスがフランスのナチス高官を集めて、プロパガンダ映画をショシャナの映画館で上映する計画が持ち上がります。両親をナチスに殺されたショシャナは、350本の可燃性フィルムを爆薬の代わりに使い彼等を一挙に殺す計画を立てます。『ニュー・シネマ・パラダイス』で起こった火災と同じです。テロに映画と映画フィルムが使われるところがミソです。
 一方で、レインもプレミア上映の情報を掴み、映画館爆破を企てます。この計画に加担するのがドイツ女優ハマーシュマルク。ドイツ軍将校に扮したイギリスのスパイと酒場で密談中にゲシュタポに正体がバレます。親衛隊ランダ大佐が匿われたユダヤ人を摘発するシーンと共にこの映画では真に迫ったシーンです。で、お決まりの派手な銃撃戦。このシーンはストーリーとは直接絡んで来ず、銃撃戦大好きのタランティーノが無理やり挿入したシーンではないかと思いますw。
 プレミア上映会でショシャナの復讐とレインの襲撃が合流します。上映されるのは、ドイツ軍の狙撃兵が連合軍兵士300人を撃ち殺すというプロパガンダ映画で、観客のヒトラー、ゲッペルス、ゲーリングは拍手喝采してハシャギまくる有様。そう、ヒトラーまで登場します。映画は途中でショシャナの顔の大写しとナチス糾弾シーンに替わり、彼女が「死ね!」と叫ぶとスクリーンの後ろに積まれていたフィルムが爆発。逃げ惑うナチスにバスターズの機関銃が火を吹き大虐殺シーンとなり、ヒトラーは死にます。ヒトラーは、ベルリンの総統地下壕で愛人エヴァと共に毒を仰いで自殺した筈ですが、そんな事実は関係なし。歴史的事実より「映画」が優先されます。ともかく連合国側も正義の名の下に「虐殺」を行ったわけです。

オチ
 前後しますがレインは上映会場でランダ大佐に捕まり、ランダはレインに取引を持ちかけます。レインのテロ計画でヒトラーが死ねば第三帝国は敗北し戦争は終わります。戦争終結はオレの手中にあるというわけです。ランダは、計画を黙認する代わりに、第三帝国の敗北後の身の安全と連合国を勝利に導いた功績による報酬を要求します。レインの上部組織OSS(戦略情報局)はこれを飲みプレミア上映会の大虐殺が起こります。
 テロ終結後、ランダはレインを釈放しランダとその部下は形だけレインの捕虜となります。レインの「ナチ・ハンター」の本領が発揮されます。レインは部下を撃ち殺して頭の皮を剥ぎ、ランダの額にハーケンクロイツを刻み →the end。

 『イングロリアス・バスターズ』はタランティーノの映画で最大のヒット作となり、クリストフ・ヴァルツはその年の助演男優賞を総なめにします。この映画の面白さは(ストーリーに少々無理があるものの)、ナチスも連合国もやってることは同じじゃないかと戯画化しエンタメにした辺りでしょう。この後、『ジャンゴ 繋がれざる者』で白人と黒人を、『ヘイトフル・エイト』で南部と北部の対立軸をタランティーノの視点で描くことになります。

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー

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タランティーノ(1)『ヘイトフル・エイト(2015米)』 [日記 (2024)]

ヘイトフル・エイト [DVD]
賞金稼ぎ
 クエンティン・タランティーノの西部劇です。『ジャンゴ 繋がれざる者』は、奴隷制度下のアメリカ南部で、黒人の賞金稼ぎジェイミー・フォックスが荘園領主レオナルド・ディカプリオを「やっつける」話でした。西部劇ならジョン・フォードの『駅馬車』だろうと言うわけで、黒人の賞金稼ぎを主人公に『駅馬車』を換骨奪胎、笑える西部劇に仕立てます。『ジャンゴ』同様、今回もアメリカの常識に抗うように「ニガー」という言葉が連発されます。『駅馬車』は、産気付いた乗客のため立ち寄った宿駅で起こる、医者、娼婦、ギャンブラー、脱獄囚等乗客の人間模様の描いています。『ヘイトフル8』は、猛吹雪で避難した宿駅「ミニーの紳士服飾店」でヘイトフル・エイトの8人が惨劇を繰り広げます。

ヘイトフル8
 舞台はワイオミングの雪深い山中、「首吊り人」の異名を持つ賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)が駅馬車でお尋ね者ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を護送しています。吹雪で馬を失った黒人の賞金稼ぎマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)が3つの死体と共に駅馬車に乗り込みます。2人とも馬車が目指すレッドロックで懸賞金を得ようというわけです。ウォーレンに続いて、これも雪で馬を失ったマニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が馬車に乗り込みます。マニックスは、保安官になるためレッドロックに向かう途中。ルースによって、ウォーレンは南軍に捕まり47人を焼き殺して脱獄し騎兵隊を追い出された元・北軍少佐で、マニックスは南軍を騙った「マニックス略奪団」の元一味だったことが明かされます。「首吊り人」のルース、1万$の懸賞首ドメルグ、脛に傷持つ元北軍少佐ウォーレン、略奪団の一員マニックスと一癖も二癖もある面々が馬車に同乗したことになります。

 馬車は吹雪のためレッドロックの途中にある宿駅「ミニーの紳士服飾店」に避難します。店主のミニーは不在で(これは伏線)、店には留守番のメキシコ人ボブ、吹雪のため足止めされた巡回死刑執行人モブレー(ティム・ロス)、クリスマスのため故郷帰るカウボーイのゲージ、息子の墓を建てるためがレッド・ロックにむかう元南軍の将軍サンディ・スミザーズの4人。これに馬車の4人が加わり「ヘイトフル8」が揃います。

惨劇
 『ジャンゴ』の背景は奴隷制度でしたが、『ヘイトフル・エイト』は南北戦争。南北戦争で奴隷制度は廃止されますから、同じテーマを扱っていることになります。リンカーン大統領と文通し彼の手紙を持っているウォーレンは元北軍少佐、マニックスは南軍の名を騙った強盗団の一味、スミザーズは元南軍将軍。スミザーズは黒人兵虐殺の疑いがあり、ウォーレンは息子を殺した顛末を語って煽り、銃口を向けたスミザーズを撃ち殺します。タイトルの”hate”はアメリカ南北の分断なんでしょうが、南北戦争もリンカーンの手紙もタランティーノ版『駅馬車』の味付けに過ぎません。

 ヘイトフル8の誰かがコーヒーに毒を入れそれを飲んだルースがあっけなく死に、ストーリーが一挙に動き出します。実は、留守番のボブ、巡回死刑執行人モブレー、カウボーイのゲージの3人はドメルグの仲間で、「ミニーの紳士服飾店」の主人と従業員を殺して舞台を作り、ルースからドメルグを奪い返すために待ち受けていたわけです。ウォーレンとマニックスの出現が想定外で毒殺が計画されたのです。
 ウォーレンはこれを見抜くのですが、これが映画のサスペンス部分、続いて起こるお決まりの派手な銃撃戦がアクション部分。この銃撃戦が無いとタランティーノらしくないわけです。かろうじて生き残ったウォーレンとマニックスによって『映画・ヘイトフル・エイト』の謎が解かれます。リンカーンの手紙は、黒人が白人社会で生きる世渡りの道具で、、ウォーレンの「作り話し」だったと。タランティーノは、ジョン・フォード『駅馬車』の人情噺を、黒人と白人、犯罪者と賞金稼ぎの対立に置き換えたのです。
 クエンティン・タランティーノは苦手でどこが面白いんだろうと思っていました。久々に『ジャンゴ』を観て、視点を変えれば意外と面白いことに気づき、タランティーノを観てみます。

監督;クエンティン・タランティーノ
音楽;エンニオ・モリコーネ
出演; サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ティム・ロス、チャニング・テイタム

タグ:映画
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AliExpress [日記 (2024)]

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 AliExpressでオモチャを買いました。
 (一部の)SNSで話題になっている非合法無線機UV-K5を買ってみました。内部のプログラムをPCで書き換えると15〜1300MHzのAM、FM、SSB受信機になるらしいです。AliExpress(中華)を見るとナント10.36ユーロ=1,670円、アンテナ、バッテリ、充電器が付いてこの値段、しかも送料無料です →思わずクリックしてしまいましたw。22日に注文 →27日に到着、お隣の国とは云え早いです。何よりも驚いたの価格。リバースエンジニアリング(パクリ?)だから実現できるのでしょう、中華商売のしたたかさです。面白いのは、AliExpress内で同じ商品が様々の価格で売られていること。ヴェンダーが違うんでしょう。そこでも熾烈な競争があるようで、AliExpressはなかなかおもしろいです。
 でこのオモチャですが、プログラムを書き換えて広帯域ラジオにはなったのですが、操作方法が複雑過ぎて使いこなせていませんw。

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 それで思い出したのですが、昔、中華ラジオを買っていました。画像の真ん中のラジオは深夜便ラジオとして15年ほど使いました(壊れて廃棄)。右端はダイソーで買った100円のAMラジオです。作りがシンプルなので健在です。ラジオはスマホで聴く時代ですからアナログラジオは遺物かも知れませんが、netが止まった時の災害用ラジオとしてスタンバイしています。

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