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電子手帳のススメ (1) [日記(2005)]


1.はじめに

今年も歳末が近づき、書店には手帳コーナーができ、いろいろな手帳が並べられています。先日、新聞に手帳活用の記事が出ていましたが( http://blog.so-net.ne.jp/e-tsurezure/archive/20051120 )、この辺りで紙の手帳を電子手帳にしてみては如何でしょうか?使い出すとその便利さから紙の手帳には戻れなくなること請け合いです。

 SONYがCLIEの生産をストップし、一時は活況を呈した電子手帳(PDA)のマーケットは、すっかり停滞縮小してしまいました。PDA(電子手帳)の主要機能である予定表・メモ帳・住所録が携帯(電話)に積まれるようになった今日、電子手帳は一部マニアの小物趣味として細々と生きながらえているようです。携帯にカメラが付き、音楽が聞け、画像やPDFまで見ることができるのですから、わざわざPDAを持つ意味が無くなってきたわけです。
 個人的には、シャープの1245(PDAというよりポケットコンピュータ?)からPDAを使ってきました。この電子手帳をマニアの小物趣味に終わらせたくない、電子手帳を使う人が一人でも増え、昔のような活況を呈することは無いまでも、文化として電子手帳が根付くことを願うという勝手な思いからこの一文が生まれました。そして(あわよくば)sonyがCLIEの製造販売を再開してくれないかと、勝手な思いもありま。


2.電子手帳と携帯

 

現在の状況は
電話通信機能 → → ? ← ← 電子手帳
ということかと思います。
携帯電話と電子手帳はそれぞれの基本機能である「電話」、「スケジュール監理・メモ」に共通の付加価値(音楽再生など)を追加することにより「何者」かに進化しようとしています。携帯にPDA機能が積まれたものがスマートフォンであり、PDAに携帯が積まれたものがTreo650やシャープのW-ZERO3です。後者には統一の名称はありません。要は基本機能が電話にあるかPDAにあるかということだと思います。
 ただ多機能であればあるほど、付加された機能の使い勝手は悪くなります。携帯に電脳を積めば積むほどパソコンになってしまい(現在の技術では)携帯性が失われるはずです。パソコンに電話を積み、携帯性を追求すると形・重量の制約によりスマートフォントとなり本来のパソコンの性能は制限されてしまいます。こうした二律背反の中で現在の賢い選択は、単機能の優れた製品を複数持ち使い分けることだと考えます。携帯は通信範囲、バッテリの保ち、データ通信対応。PDAはスケジュール機能、文字入力機能(辞書を含む)、画像・sound機能・・・。でしょうか。従って、優れた携帯と機能十分なPDAを使い分けよう、というのが個人的な提案です。携帯電話には詳しくないので、ここでは現用中のclie(palm)を中心に「電子手帳のススメ」を書くことにします。

3.電子手帳の種類
 日に日に、パソコンショップのPDAコーナーが縮小されています。中には電子辞書コーナーに吸収された店もあり、ちょっと寂しくなります。需要が無くなったからでしょうが、反面結構リーズナブルな価格でPADAの中古品が販売されています。今が買い時かもしれません。SONYのCLIEなら30j、初代シグマリオンが1万円を切る値段で販売されています。この値段でPDAの機能が手に入るなら絶対の買いだと思うのですが。palmでもCEでもザウルスでも、リーズナブルでデザインの気に入ったPDAを是非1台買って下さい。紙の手帳には無い機能と使い良さを満喫できること請け合いです。

 PDAにはおおまかに分けて、
・palm
・ZARUS
・WindowsCE
の3タイプがあります。ザウルスはさわった程度、WindowsCEは全く経験が無いので、この稿では主にpalmを扱います。それぞれ一長一短があろうと思われますが、PDAの基本には変わりは無いと思われます。一期一会、出会ったPDAを育て使い続けることが唯一の「コツ」だと考えます。

・ZAURS(シャープ)

独自のフォーマットで古くから個人向け、企業向けとしてザウルスを作ってきたシャープが元気です。今日、リナザウの愛称でPDA界に大きな地位を占めているのも、こうしたマーケット深耕の結果でしょう。OSにlinuxを積んだ新生ZAURS、SL-A300がフィーバーし、たてつづけに500/700/750/760/860と新機種を出し、現行機種はSL-C3100/3000/1000です。4GのHDDを積んだ3000は、PDAというよりもパソコンでしょう。新製品が出る度に解説本が出版され、netでの情報交換も活発で、今一番熱いPDAです。e-ザウルスの時代からKeyボードにこだわり続けているいることにも特徴があります。
・WindowsCE

東芝
言わずとしれたマイクロソフトのOSを積んだPDAです。日本では東芝、HP、DoCoMo、富士通が生産しています。Windowsの名を冠するため、一番メジャーな存在でしょう。文字入力はスタイラスペンによる手書きが主流です。DoCoMoのシグマリオンはkeyボードです。
・Palm
 
sonyのclie
palm社のpalmOSを積んだPDAの老舗です。国内でも一時はIBM、palm、vizor、sonyの各社から発売されましたが撤退が相次ぎ、sonyの生産終了とともに現在では国内では生産されていません。sonyの在庫とショップが輸入した英語版が細々と販売されています。
palmとは「手のひら」という意味ですから、手のひらに乗るほど小さい、コンパクト、かわいい、ということなのでしょう。IBMはThinkPadにひっかけて、WorkPadと呼んでいました。ネイミングとしてはこれもいいですね。ニューヨークのビジネスマンの必需品でだった時代があったそうですが、今はどうなんでしょう。
 新幹線に乗ると、パソコンを広げて仕事をされている方が多いですね。私は、palmひとつです。IT関係の仕事をしているわけでは無いのでパソコンが出張の必需品ではありません。第一あの重量を鞄に詰め込んで出張する勇気がありません。palmに仕事に必要なExcelデータを放り込んでいけば間に合います。簡単なゲームと音楽を入れておけば車内の暇つぶしには十分です。

4.電子手帳の魅力
 以下palmをについての話です。zaursは余裕があれば書きます。CEは使ったことがないので割愛しますが、大差は無いはずです。
 手帳の基本は、スケジュール、住所録、メモ帳です。PDAもこの三つの機能が基本となります。紙の手帳との決定的な差は、palmデスクトップというアプリケーションをパソコンに導入することにより、この三つがパソコンとシンクロナイズ(同期)することができることです。例えば、palmに書いたメモはそのままパソコンのwordに張り付けることができる、ということです。逆に、パソコンで作ったドキュメントがpalmで持ち出せると言うことです。文字だけではありません、ExcelもPDFも画像も音楽も持ち出せるのです。Excelの大きな数表をpalmの小さい画面で見ることは実用的ではありませんが、列または行だけを表示させれば、これはこれで実用になります。
  

左から メモ帳、スケジュール、住所録

 当然、パソコンのpalmデスクトップで予定やメモ作成し、palmと同期をとる(中身を同じにする)ことが可能です。
 住所録(電話番号)は携帯に入っていますから、必要無いでしょう。スケジュールと住所録はOutlookからインポートできます(確か)から、Outlookでスケジュール管理をしている人は、支障無くその環境を引き継ぐことができます。
 もう一つの魅力は、palmOS上で動く膨大な?アプリケーション(palmウェア)があることです。これは何もpalmに限ったことではありません。ザウルスにもmoreソフトというアプリケーションが多数存在し、OSがlinuxに変わった後も開発が続けられています。CEの世界でもきっと同じでしょう(Vectorにあります)。palmはもともと英語のOSですから、アプリケーションは世界中で作られ、webを通じ有料、無料で入手することができます。palmウェアは、ゲームから置き換えアプリ(後述)まで多種多様です。これらアプリケーションにより自分だけの電子手帳に作り変えることができます。これがpalm(に限らずPDA)を使う上での大きな魅力となっています。


PalmDeskTop

電子手帳のススメ(2) →http://blog.so-net.ne.jp/e-tsurezure/archive/20051126


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