SSブログ

映画 トゥルー・ロマンス(1993米) [日記(2015)]

トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
 鬼門であるクエンティン・タランティーノの脚本です。タランティーノですからストーリーは犯罪と暴力。『ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994)』は『トゥルー・ロマンス』の焼き直しではないかと思います。

 ストーリーは、クリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットの犯罪と暴力にまみれたラブ・ストーリーなのですが、脇役にデニス・ホッパー、ブラッド・ピット、クリストファー・ウォーケン、ゲイリー・オールドマン等などのスターがズラリと登場します。ブラッド・ピットなどは、1993年当時はちょっと売れては来たが、スターでも何でもなかったのでしょう。トム・サイズモアもこの後の『プライベート・ライアン』で脚光を浴びますから、キャスティング妙ですね。ゲイリー・オールドマンは、ここでも『レオン』の悪徳刑事のキャラで笑ってしまいます。

 クラレンス(クリスチャン・スレーター)はアラバマ(パトリシア・アークエット)と知り合いたちまち恋に墜ちます。実は、アラバマは職場のボスがの誕生日プレゼントにクラレスの元に送り込んだ売春婦だったわけです。アラバマも、売春を始めて未だ4日、アンタで3人目と云う自称コールガール。アラバマもまた恋に墜ち、ふたりは知り合った翌日に結婚します。ひょっとしてこれは純愛モノ?。

 クラレスは、アラバマのためにポンビキの元に服を取りに行きます。このポン引きを演じるのがゲイリー・オールドマンで、お馴染みの狂気の高笑い。クラレスは、ポン引きを殺し、アラバマの服と間違えてトランク一杯の麻薬を奪ったことからふたりの冒険が始まります。クラレスは、麻薬を金に替えるためにカリフォルニアに新婚旅行と洒落込み、マフィアが絡み、麻薬を買おうと云うハリウッドのプロデューサーが絡み、警察が絡み、三つ巴四ツ巴のドタバタが演じられます。

【ハイライト1】
 イアタリマフィアが奪われたコカインを探して、クラレスを追い始めます。ここでクラレスの父親デニス・ホッパーとマフィアのクリストファー・ウォーケンが登場します。この対決は面白いです。『イージー・ライダー』vs.『ディア・ハンター』ですね。この映画で一番存在感があるのは、このふたりかもしれません。

【ハイライト2】
 アラバマとマフィアの殺し屋との壮絶な戦い。クラレンスのために無謀とも思える戦いを挑み、勝ちを制します。見ようによっては、アラバマのクラレンスへの愛です。

【ハイライト3】
 プロデューサーの用心棒VS.警察VS.マフィアの銃撃戦。警察が麻薬取引容疑で踏み込んで用心棒と睨み合い、そこへマフィアが暴れ込み、一瞬の沈黙の後に派手な銃撃戦。これ、タランティーノの得意なパターンですね。

 若い男女の無軌道な行動の果てにあるのは、当然「死」です。ここに至るふたりの犯罪と暴力は「恋の道行き」です。ところが、クラレンスもアラバマも生き残ってハッピーエンド。オイオイ。
 
監督:トニー・スコット
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:クリスチャン・スレーター パトリシア・アークエット デニス・ホッパー ブラッド・ピット クリストファー・ウォーケン ゲイリー・オールドマン

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0