映画 パニック・ルーム（2002米）

　緊急避難用のパニック・ルーム、セーフルームというものがあるそうです。私の部屋も家族から逃れるパニック・ルームのようなものですが（笑、そんな話ではなく、

 

・外からは絶対に侵入できない（部屋の周囲は鋼鉄製）
・屋敷の中がモニターで監視出来る
・外向け一方通行のインターホン
・非常用の水食料等インフラ完備

 
という地震か強盗にでも入られた時にしか役に立たない部屋です。
　まさにその強盗に入られた母と娘が パニック・ルームに立てこもり、如何に強盗の手から逃れるかというサスペンスです。
　普通の強盗では110番して一件落着ですから、幾つか制約を設けています。

・外部に連絡できない
　→引っ越し直後で電話は普通、かつ部屋は鋼鉄で覆われているので携帯電話の電波は届かない
・娘は糖尿病
　→糖分の接種ができないとショック死する。強盗が出ていくまで部屋に籠城するという手が使えない
・強盗の目的はパニック・ルームにある金庫
　→前の持ち主が大金をパニック・ルームにある隠し金庫にかくしていた

　パニック・ルームに立てこもった母娘とパニック・ルームに侵入したい強盗の駆け引きが、この映画のポイントで、ジョディ・フォスターは強い！という映画です。

　サスペンスにもかかわらず、強盗の三人組がけっこう軟弱。強盗のくせに手荒なことが嫌いなフォレスト・ウィテカー 、上手くいかないとすぐ投げ出してしまうリーダーのジャレッド・レト、強面のわりにドアに手を挟まれるドジなドワイト・ヨアカム。軟弱で仲間割れまで起こすこの三人が主演のジョディ・フォスターより面白いという、変わった映画です。
　デヴィッド・フィンチャーですから、普通のサスペンスにはしない、ということでしょうか？。

監督：デヴィッド・フィンチャー
出演：ジョディ・フォスター　フォレスト・ウィテカー　ドワイト・ヨアカム　ジャレッド・レト　クリステン・スチュワート

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