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映画 グランド・ブダペスト・ホテル(2014英独) [日記(2017)]

グランド・ブダペスト・ホテル [DVD]
 ウェス・アンダーソンは『ダージリン急行(2007)』、『ムーンライズ・キングダム(2012)』に続いて3本目。前2作は何となく分かった(ような気になった)のですが、この映画は理解の外。1932年、東欧の架空の国にある高級ホテル、グランド・ブダペスト・ホテルを舞台に、難民のゼロ・ムスタファ(F・マーリー・エイブラハム)がこのホテルのオーナーになるという顛末を描いた寓話です。この顛末を作家(トム・ウィルキンソン、若き日の作家・ジュード・ロウ)が語るという構成です。

 名優、スターが端役脇役で続々登場し、軽快なテンポでストーリーが展開します。ストーリーと言っても、ホテルの名物コンシェルジュ・グスタヴ(レイフ・ファインズ)が84歳の常連客マダムDから高価な絵画を遺産相続し、息子(エイドリアン・ブロディ)と彼が雇った私立探偵(ウィレム・デフォー)から追われる話です。遺産相続したのはグスタヴがこのマダムDの情人だったからですが、相手が84歳ですから荒唐無稽。レイフ・ファインズぴったりです?。
 グスタヴはマダムD殺害犯として監獄に囚われ、囚人5人とともに脱獄を図り、ホテルのロビーボーイ、ゼロ・ムスタファ(1932年当時はトニー・レヴォロリ)の助けで逃亡を続けます。と書くと一見冒険活劇ですが、手に汗を握るシーンは皆無。シリアスとはほど遠いユーモラスな映像と展開で楽しませてくれます。感想にもなってませんね…。

 でどうなんだ?というと、ツッコミ無しでウェス・アンダーソン”ワールド”を楽しむしかないです。出演者というと絢爛。ジュード・ロウ、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートンは出演シーンも多く素の顔なので分かるのですが、マダムD→ティルダ・スウィントンはまず分かりません。ハーヴェイ・カイテル、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラムは二度目でやっと分かりました。ナンダカンダで三回見ましたから、やはり面白いのでしょうね。ベルリン国際映画祭、ニューヨーク映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞と軒並み受賞です。

監督:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ F・マーリー・エイブラハム マチュー・アマルリック 
エイドリアン・ブロディ ウィレム・デフォー

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