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TVドラマ ウォーキングデッド (1) [日記(2018)]


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【ウォーカー】
 ファーゴ、LOSTに続き有名な『ウォーキン・グデッド』です。ウォーキン・グデッドとはゾンビのことで、ドラマでは”ウォーカー”と呼ばれます。人類が次々とゾンビ化してゆく世界で、生き残った人々が小グループとなって安全な地を求めてさまよう話です。
 この手の映画は数多くあり今更ですが、ホラー映画の範疇を越えていて面白いです。
 ジョージア州田舎町の保安官が犯罪者に撃たれて入院、気がついてみれば世界はゾンビが徘徊する世界に変わっていた、という幕開きです。『28日後...』と同じです。
 ゾンビが群れる死の町アトランタからの脱出は凄まじいです。ゾンビは銃で撃っても死なず、頭を潰すことが唯一の殺戮法。従って残酷なシーンの連続となります。公共放送にR指定は無いんでしょうか?。ゾンビは音と嗅覚には敏感だが視覚が鈍いことを利用し、ゾンビの死体から取り出した内臓を全身に塗りつけ、ゾンビを装って脱出します。
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【ヒューマニズムかリアリズムか?】
 主人公のリックは、アトランタで出会ったグループのキャンプで妻子と再会します。リュックの妻ローリは、夫が死んだもの思い、リュックの警察の同僚で友人のシェーンと懇ろになっているという設定。そこへ夫が帰って来たのですから、ローリの喜びと困惑、シェーンの驚きと落胆。リック、ローリ、シェーンの微妙な三角関係が生まれるわけです。この辺りから、ストーリーは、ホラーからゾンビという厄災のなかで生きる人間のドラマとなります。
 リックはグループのリーダーとなり、グループを守るためにシェーンと対立します。リックは目の前のひとりの命を救おうとし、シェーンはひとりの命よりもグループ全員の安全を優先するという対立の構図です。ヒューマニズムとリアリズムの相克で、このふたりの対立がシーズン1、2に緊張感を与えています。おまけにローリが妊娠し関係を複雑にします。

 この構図は、リックが保護した青年を巡って、リックとシェーンふたりだけの問題からグループ全員の問題となります。青年は武装した30人のギャングの一員であり、青年を解放すればコミュニティーが危険にさらされます。解放か処刑か、リックは全員の賛否を問います。

 リックの息子が銃で撃たれ、シェーンは手術のために町に医薬品を探しに行きます。帰路ゾンビの集団に追われ、シェーンは同行した仲間の足を撃ち、ゾンビが仲間を食う隙に逃げ延びます。シェーンはリックが死んだと思っていたため、ローリと息子を家族として守り、ローリのお腹の子は自分の子だと信じています。そこへ突然リックが現れたわけで、なかなか切ない話です。シェーンにとっては、グループの安全よりも、ローリとその息子を守ることが最優先だったのです。

 リックがヒューマニズムに徹するかというとそうでもない。シェーンと物資調達に行った町で、ふたりはならず者に出くわします。豊かで安全なコミュニティーが彼らに知られれば、物資と女たちをめぐって戦争は必至。リックは、躊躇なく男たちを撃ち殺します。リックも妻と息子と生まれてくる赤ん坊のために殺人を犯したことになります。ヒューマニズムとリアリズムで対立するリックとシェーンは、実は同じ人間だったということになります。

【ゾンビと人間の差】
 グループの少女がゾンビに追われて行方不明となり、その捜索の過程で一行は獣医ハーシェルの農場に滞在することになります。
 ゾンビに噛まれると人間は一旦は死に、その後ゾンビとして蘇生し人間を襲うようになります。ハーシェルはゾンビは病人だという考えを持ち、病は何時か癒えると考えて、ゾンビとなった妻と息子や近所の住人を自分の農場に閉じ込め養っていたのです。これを知ったリックとシェーンたちは、ゾンビを皆殺しにします。映像は、さながら虐殺シーン、凄まじいです。
 殺戮の後、近親者は埋葬されその他の死体は焼かれます。リックとシェーンも、ハーシェルと変わりはないというメッセージでしょう。ゾンビを病人とする視点は、他のゾンビ映画にない得意な視点です。このドラマは、そうした複眼が随所に見られます。
  シェーンは、リックのヒューマニズムと正論ではグループを守ることが出来ないと考え、何よりローリとその息子のためにリックを殺そうとします。シェーンを返り討ちにしたリックは、あれはシェーンではなかったゾンビになったシェーンだったと呟きますが、ゾンビと戦い生き延びた人間もまた(心の)ゾンビ化が始まったことになります。
 ゾンビの群れが農場を襲い、彼らは安住の地を求めて再び旅立ちます。ガソリンが尽き、弾も食料も尽きた第13話「崩れゆく人格」で、リックは全員がゾンビに感染したことを告げ、生き延びたければ俺に従えと言い放ちシーズン2は終了します。非常時のリーダー像を象徴する言葉です。
 俳優に馴染みはありませんが、ひとりだけ分かりました。シェーンを演じたジョン・バーンサルです。『フューリー』のクレディです。特異な風貌で、主人公リックを食う存在でした。
製作:フランク・ダラボン
出演:アンドリュー・リンカーン ジョン・バーンサル サラ・ウェイン・キャリーズ


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