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映画 T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2019露) [日記 (2021)]

T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版 [Blu-ray]  ロシア映画はあまり観ないのですが、地味な戦争映画『レッド・リーコン』はなかなか力作でした、オススメ。本作もWWⅡの独ソ戦を舞台にした戦争映画です。しかも主役は戦車。
 ストーリーは至ってシンプル。捕虜となった赤軍の戦車兵が、ドイツ軍が捕獲したロシアのT-34戦車を奪って収容所を脱出、祖国を目指すというもの。見どころはT-34戦車とドイツのIII号戦車の戦闘です。20~30tもある一見鈍重な戦車は時速50km/hで走ることが出来(昔、自衛隊の戦車が公道を走る姿を見たことがありますが、速いです)、悪路もなんのその、その重量にものを言わせて障害物を突破する運動性は絵になります。
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 III号戦車              T34戦車
 冒頭、モスクワまで30数kmに迫ったドイツIII号戦車の中隊に1両のT-34が立ち向かいます。中隊を率いるのはイェーガー大尉(ヴィンツェンツ・キーファー)、T34に乗るのはニコライ・イヴシュキン少尉(アレクサンドル・ペトロフ)。ニコライはたイェーガーの中隊に大損害を与えますが、多勢に無勢結局ドイツの捕虜となり、ニコライvs.イェーガー因縁の対決がストーリーの中核となります。

 イェーガーは捕虜収容所でニコライと再会し、オマエはあの時のT-34の戦車長か!、戦争で敵の顔が見えるというアナログ感がいいです。イェーガーは、戦車戦の演習に使うため鹵獲したT-34をニコライに修理を命じます。ニコライは、このT-34に乗って脱走を計画、捕虜の中から元部下の乗員、ヴァシリョノク(操縦手)、ヴォルチョク(砲手)、イオノフ(装填手)の3名を選びます。ニコライの部下が捕虜収容所にいる、捕獲されたT-34に砲弾が残っている! →この辺りはご都合主義ですが、まぁいいでしょうw。T-34を奪ったニコライは、チェコ国境まで300kmを突っ切ってロシアへ「6時間だ!」と。地図が必要!。これもイェーガーの通訳でロシア人アーニャ(イリーナ・スタルシェンバウム)が盗み出します、代わりに私もロシアへ連れて行って、と。ヒロインも登場しアーニャとニコライのラブストーリーまで加わることになります。

 圧倒的な見せ場は、ニコライのT-3とイェーガーのIII号戦車の一騎討ち。敵よりも有利な位置を確保し、砲塔を敵より速く回転させてブッ放しまします。この緊迫のシーンを俯瞰映像で見せてくれます、なかなかのもの。III号戦車はハリボテですがT-34は本物を使って撮影したらしいです。逃げるT-34、追うIII号戦車、ニコライは無事祖国にたどり着けるのか…。

 戦車を描いた戦争映画は、それほど多くはありませんが、最近のものではブラッド・ピットの『フューリー』が個人的にはオススメ。『T-34』は、ドラマとしては『フューリー』に一歩譲りますが、戦車同士の戦闘シーンは豊富。「レジェンド・オブ・タンク」で、戦争映画がお好きならオススメです。

監督:アレクセイ・シドロフ
出演:アレクサンドル・ペトロフ、ヴィンツェンツ・キーファー、イリーナ・スタルシェンバウム

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