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NHK大河ドラマ「光る君へ」 [日記 (2024)]

(1)約束の月
 主人公が紫式部だと言うので第1回を見てみました。『源氏物語』と平安朝日記文学を読んでいた時期があり(当然現代語訳と解説本)復習に丁度いいかと…。紫式部は生没年不明、国司となった父親藤原為時と共に越後に下り、20代半ばで20歳年上の藤原宣孝と結婚し数年で死別、女房として藤原道長の娘で中宮彰子に仕え、道長の応援で『源氏物語』を執筆、『紫式部日記』を残したという以外これと言って分かっていません。故に、自由に物語を創造できるわけです。

 紫式部は少女「まひろ」、道長は大納言・藤原兼家の三男「三郎」として登場し、ふたりの出会いが描かれます。光源氏のモデルは様々に取り沙汰されますが、このドラマでは道長だということです。為時は仕官が叶わず一家は困窮、兼家の好意で東宮(後の花山天皇)の家庭教師の職にありつくという設定。道長はというと、茫洋とした三男坊で狷介な二男の道兼に虐められているという設定。この三男が、長男二男が病没し関白「道長」になるわけです。

 まひろが馬の前に飛び出したために兼家の二男・道兼は落馬、怒り狂った道兼はまひろの母親 ちやは を刺し殺します。雅な平安ドラマらしからぬ展開ですが、これは後に道長が一度決まった人事をひっくり返して為時を越前の国司に任命し、紫式部を娘・彰子の女房に取り立てる伏線でしょう。
 ドラマがどう展開するか分かりませんが、タイトルは「光る君へ」ですから主人公は道長。紫式部を語り部に道長の閨閥と権力闘争、「色好み」が展開するものと思われます。後世、紫式部は「道長妾」と言われ、自身も『日記』にも道長が忍んできたと書いていますから、紫式部と道長の恋も描かれるでしょう。

 NHKのサイトを見ると清少納言も登場するようです。平安文学は後宮のサロンから生まれています。彰子、定子のサロンが描かれ、紫式部と清少納言のふたりの才媛が妍を競う?シーンは今から楽しみです。
 出だしはイマイチですが(視聴率も冴えなかったらしい)今後が楽しみです。

道長相関図.jpg訂正→道長の父親は兼家

タグ:映画
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