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ドラマ 沈黙の艦隊 東京湾大海戦 (1)(2023日) [日記 (2024)]

スクリーンショット 2024-02-14 10.40.15.png  1988年〜1996年に雑誌連載されたコミックの実写です。アニメ化されて、そっちも観たのですが、2023年映画版のextended editionで全8話のドラマです。AmazonPrimeで配信されたのでみてみました。
 『沈黙の艦隊』の面白さは、1)安全保証に関わる日米関係 と 2)潜水艦による戦闘 の2つです。

安全保障
 アメリカのノウハウと日本の資本で、日本最初の原子力潜水艦が秘密裡に建造され、日本人艦長、乗員の「シーバット」としてアメリカ第七艦隊に組み込まれます。原潜は一度潜ると浮上することなく長期間の作戦行動が可能であり、通常核武装して敵国の脅威となります。その原潜を日米同盟の間に放り込んだ、→このドラマのミソです。
 その「シーバット」が第七艦隊を脱走し、艦長・海江田四郎は「ヤマト」を名乗って「独立国」を宣言します。国民76人、国土は潜水艦という国家です。核武装し(しているかも知れない)日本人が乗り組む原潜が日本と友好条約を結び、日米の安全保障に割って入ったことになります。

 アメリカは第七艦隊を脱走したヤマトの捕獲を目指しテロリストとして撃沈の挙に出ます。アメリカは同盟国として日本に歩調を合わせることを要請しますが、日本政府は日本人が乗り組むヤマトの支援を決定します。日米安保条約を逸脱し独自の安全保障を模索、それは自分の国は自分で護るという選択でもあるわけです。ヤマトを支援のめに自衛隊が出動します(海上警備行動?)。日本の国是は専守防衛ですから、相手が攻撃して初めて迎撃出来るわけです。護衛隊群司令の沼田徳治は言います、「攻撃された時点で戦いに負けている」。第七艦隊は出動した自衛艦にミサイルを撃ち込み日米同盟は崩れます。日米首脳会談が開かれるも、力による平和を掲げるアメリカと話合いによる解決を目指す日本は噛み合いません。第七艦隊がヤマトにミサイルを撃ち込みヤマトは反撃して空母を撃沈、日米開戦の様相を呈します。

 日本政府と「国家元首」海江田との会談が持たれヤマト独立の真相が明かされます。海江田は世界規模の超国家軍隊を創設し、その軍事力によって国家間の紛争を解決しようと言うのです。日本がヤマトと友好条約を結ぶということは、日本が戦争の無い世界を希求している証しとなる、というわけです。ヤマトと日本は友好条約を結びます。日本は核を搭載する(かも知れない)ヤマトによって軍事的独立を期待し、ヤマトは魚雷他の物質の補給を受けるわけです。
 ヤマトを自衛隊の指揮下に置き、自衛隊の指揮を国連に委ねるという離れ業を演じます。

 ロシアのウクライナ侵攻、尖閣諸島、安保三文書の改定などありますから、時期を得たドラマです。→続きはコチラ

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