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映画 アンノウン(2011米) [日記(2012)]

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 ある日目が覚めると、自分という存在は他人に乗っ取られ、妻にさえも「あんたは誰?」と云われる境遇に陥った男の物語です。
 
 この男、大学教授マーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)は学会出席のため妻エリザベスとベルリンに到着します。ベルリンで交通事故に逢い、4日間の昏睡の後に妻が待つホテルに帰り着くと、そこにいたのはもうひとりの「マーティン・ハリス」。妻エリザベスに声をかけると「あんたは誰?」です。この設定は意表をつきます。
 もうひとりの自分の出現は、まぁ何かの陰謀に巻き込まれたんだろうと思いますが、冒頭からマーティン・ハリスとエリザベスの「いちゃつき」を見せられていますから、この「あんたは誰?」に出会うと陰謀説はふっ飛んで、リーアム・ハリス?の存在や交通事故そのものが虚構で、病院で「マーティン・ハリス」の人格が紛れ込んだSFなのか?と思ってしまいます。
 
 ところがですね、交通事故を起こしたタクシーの運転手(ダイアン・クルーガー)は実際に存在し、リーアム・ハリス暗殺を企んで殺し屋が病院に現れるに及んで、見ている方もやっとリーアム・ハリスを信じる気になります。但し、ジーナの事故で川に沈んだリーアム・ハリスを助けるその手際の良さ、救急車が来るや身を隠す不自然さを見ていると、コイツが陰謀の片棒を担いでいる?と疑ってしまいます。ストーリーは、このジーナの協力を得て真実を突き止める話しなんですが、ドンパチありカーチェイスありで「96時間」みたいです。というか、ロバート・ラドラムの「暗殺者」(映画は「ボーン・アイデンティティ」)と似ています。
 
 不満なのは、ブルーノ・ガンツの扱いです。元東ドイツ秘密警察というなかなかの背景とブルーノ・ガンツという大物を起用したわりに、何か中途半端。このブルーノ・ガンツがストーリーに絡んで、東西ベルリンの深い闇と陰謀を暴いてくれると面白かったのですが。

 問題はハリスの正体です。映画見終わって考えると、「なるほど、でもちょっ無理があるなぁ」です。

監督:ジャウム・コレット=セラ
出演: リーアム・ニーソン ダイアン・クルーガー ブルーノ・ガンツ

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