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映画 キューブ(1997加) [日記(2014)]

CUBE キューブ [Blu-ray]
 有名なホラー映画です。ホラーというより不条理劇ですね。『ソウ』と似ています。
 謎の立方体「キューブ」に閉じ込められた6人の男女の脱出劇です。舞台は、最初から最後までこの立方体ですから、制作費は安くあがっていそう。

 冒頭、スキンヘッドの男がキューブから脱出を試み、キューブに仕掛けられた罠によって切り刻まれて命を落とします。レーザー光線のようなもので、身体がコマ切れにされるという残酷なシーンで、観客はキューブは部屋によってはそうした罠が仕掛けられていることを知ります。という前提で、キューブに取り付けられた扉(六面体だから6つ)から、この危ない部屋を避けて出口を見つけるという、サバイバルゲーム?です。つまり、大きなルービックキューブのひとつひとつの立方体が部屋となっている建物からの脱出です。

 『ソウ』同様、気が付くと登場人物たちはキューブに閉じ込められています。閉じ込められたのは警官、女医、女子大生、建築家?の4人に、脱獄囚、精神障害者のふたりが扉から現れ、計6人となります。脱獄囚は自分の靴を部屋に投げ入れ、罠の有無を確かめながら出口を探している間に4人の居た部屋にたどり着いたのです。精神障害者は、天井の扉から文字通り降ってきます。脱獄囚は、この靴の方法が通用しない罠にはまり、顔面を焼かれて死にます。

 警官は、持ち前のリーダーシップを発揮して5人を率いて脱出に挑みます。この5人は、何故自分がこの建物に囚われたのか分からず、警官は5人が何か意味をもって囚われたのだと考えます。
 6つの扉の通路には、3桁の数字が3組記されており、女子大生はこの1組が素数であれば続く部屋にトラップが無いことを発見します。彼女は数学を専攻していたのです。女医は精神障害者のケアをし、建築家はこの建物の外壁の設計者だったことが明らかになります。
 ところがこの素数=安全という仮説が崩れ、警官は危うく命を落としかけ、3桁3組の数字は部屋の座標軸を表すという仮説が提出され、さらに数字の因数分解の解と罠の有無が関係があるという仮設が立てられます。因数分解は、精神障害の青年が瞬時に解き、彼はこの特殊な能力によってキューブに閉じ込められたことになります。数学音痴の観客=私には、何のことかさっぱり。
 ところが、罠をくぐり抜けてたどり着いた部屋が、実は最初の部屋であったことが分かり、一同愕然。部屋々々が、一定の法則で移動するということが分かり新たな脱出劇が開始されます。

 ここまで、5人が協力しながら仲良くやってきたかというとそうでもなく、脱出できないストレスでいがみ合い罵り合いながら罠を潜り抜けたというのが実情。このストレスに一番弱かったのが、リーダーの警官だったというオチまであります。この警官の破綻で、4人は次々と命を落とし...。

 ということで、結構手に汗を握るサスペンスに仕上がっているのですが、この不条理劇はいったい何か?ということになるとさっぱり分かりません。最後に残った精神障害の青年が脱出に成功するのですが、だからどうなんだ!と、登場人物同様にストレス溜まりっぱなしの映画です。

 同じ設定で3本作られていますからヒットしたんでしょうが、私には“?”で感想さえ書けません、惨敗!。

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:モーリス・ディーン・ウィント デヴィッド・ヒューレット ニコール・デボアー

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