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映画 ヴェラクルス(1954米) BSシネマ [日記(2014)]

ヴェラクルス [DVD]
 原題、Vera Cruz。
 メキシコ独立革命を舞台とした西部劇は、『夕日のギャングたち』『真昼の死闘』『群盗荒野を裂く』などいろいろあります。いずれも、アメリカ人がメキシコ革命軍に加担する話しです。『ヴェラクルス』も最後はそうなるわけですが、基本はアメリカのガンマンがフランス軍から金貨を奪うという冒険活劇です。

 メキシコは旧スペイン領ですから、フランスが出てくるのは不思議な話しです。メキシコは1821年にスペインから独立しますが、その後混乱が続き、アメリカとの戦争でカリフォルニア州など3州をアメリカに割譲します。南北戦争が始まり、その隙に乗じるようにフランスはメキシコに出兵して傀儡政権(第二次メキシコ帝国)を作ってしまいます。この時のメキシコ皇帝が、映画にも登場しますがマクシミリアン1世。当然メキシコ国内では反帝国軍のゲリラが横行し混乱は続きます。

 という状況の中で、腕に覚えのあるアメリカ人が、金のために帝国側、ゲリラ側に付いて相争います。南北戦争の負け組、南軍の大佐トレーン(ゲイリー・クーパー)、とならず者のジョー(バート・ランカスター)もこうしてメキシコに流れてきます。ふたりは、当然の如く、金のある帝国側ラボルデール侯爵の傭兵となります。ふたりが請け負った仕事は、フランスに帰国する伯爵夫人を港町の「ヴェラクルス」まで無事送り届けること。実は、伯爵夫人はフランス本国に援兵を呼びに行く密使であり、夫人の馬車にはその資金300万ドルの金貨が積まれていたことから、トレーン、ジョー等アメリカ人傭兵、ゲリラ、ラボルデール侯爵、伯爵夫人まで欲の皮を突っ張らせ、金貨強奪戦が始まります。

 ということで、ストーリーとしてはあまり面白くはありません。見どころはゲーリー・クーパー、バート・ランカスター2大スターの共演と、気をつけていないと見落とす、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソンが端役で出演しているところでしょうか。

監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ゲーリー・クーパー、バート・ランカスター、シーザー・ロメロ

タグ:BSシネマ
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