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フィルムカメラ(4) オリンパスペン EED の分解、修理 [日記(2015)]

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 こちらの続きです。AUTOでシャッターが切れないEEDを分解しました。フラッシュのポジションでシャッターが切れるので、問題はcdsにあると踏んで、分解しました。
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 巻き戻しのクランクの2本のビスと反対側にあるビスを外せば、 上蓋は外れます。
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 左の2本がファインダー、残りの3本がcds受光部を止めてビスです。↓矢印のビスは奥に隠れています。これでファインダーと受光部が取り出せます。
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 cdsに入った光で、上の画像の→の針を動かす構造です。この受光部を取り出したところ、青のコードがスッポ抜けてきました。バッテリに繋がる線です。道理でcdsが動かなかったわけです。線そのものが腐食しているので、新たな線をハンダ付け、腐食していたバッテリBOX側もクリップで代替品を作りました。LEDライトに受光部を向けると針が大きく振れ、外すと振れが小さくなります。これで一件落着?。いつも触っている無線機には、こうした腐食はほとんどありませんが、機械屋さんと電気屋さんの差ですね。
 この段階で、AUTOポジションでASAの値を変えながらシャターを試しました。暗いところと明るいところでは、シャッター音に差が出ます。裏蓋を開けてシャッターをを切ると、シャッター開閉のスピードと絞りの開閉がおぼろげながら分かります。光量が足りない場合は、ペン特有の赤ベロが出ます。
 EEDのシャッター音は、如何にもメカという感じがします。 
 
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 ついでにレンズ・ユニットを外しました。セルフタイマーを「カニメ」で外し、レンズの左右のビニールの側をめくり、ビスを4本外します。画像では、左のビスは側に隠れています。ゆっくりめくらないと、ビニールが破れます。私は破ってしまいました(笑。次いで、裏蓋を開けて、レンズ・ユニットを止めている4本のビスを外します。これでユニットがゴッソリ外れます。レンズはカビも無いのでアルコールで拭いて、注油。分解はここまで。
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レンズユニット表                  裏 
 
 後は、劣化したモルトを張り替えて試写です(写るかなぁ?)。
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 使った道具です。左の見慣れないものが「カニメ」です。今回は、セルフタイマーを外すのに使っただけです。Zuiko50mmや200mmの望遠を分解した時に揃えました。他にはアルコールと機械オイルです。2~3度、ビスが外れないことありましたが、機械オイルを差して一晩置けばだいたい外れました(1本は未だ外れず)。無理をするとネジ山を潰すので注意が必要です。オイルを差すのに注射器が欲しいですね。
 外したビスは、どの部分のビスだか記録しておいた方がよさそうです。
 
 次はペンタックスSPです。
 
【追記】
classic cameraさんの1.35V 電圧に関してによると、1.5Vのバッテリを使っても
 
電池1個当たり約0.5絞り明るく表示される、その事を理解していれば電池の電圧が多少高い程度の事です、回路的には故障の発生する要因は何も有りません、この当時のカメラの電気回路はそれ程デリケートな物では有りません
 
とのことです。 
 

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