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映画 ガール・オン・ザ・トレイン(2016米) [日記 (2022)]

ガール・オン・ザ・トレイン [DVD]
 通勤の行き帰りには電窓からは様々な家が見え、人はそこに生きる人々の生活を想像します。そうした誰にでもある体験をベースに、1軒の家を見たことで起きるミステリーです。殺人事件が起きて犯人探しのミステリーですが、アルコール中毒で離婚したレイチェル(エミリー・ブラント)、彼女の元夫と結婚したアナ(レベッカ・ファーガソン)、アナの2軒隣に住むメガン(ヘイリー・ベネット)の3人の「女の物語」です。

 レイチェルは、子供ができないストレスからアルコールに溺れて離婚、「女の幸せ」を掴むことに失敗した女性。元夫のトム(ジャスティン・セロー)は再婚し子供も生まれレイチェルと暮らした家に住んでいます。レイチェルは通勤電車から毎日この家を見て鬱屈が高じ、メールや無言電話を繰り返すストーカーとなり、トムの赤ん坊の誘拐未遂を起こすまでエスカレートします。後に明かされますが、アナはトムの不倫の相手でレイチェルから夫を奪った女でもあるわけです。実は、レイチェルは、アルコール中毒で勤めを馘になり、毎朝街に出て図書館やカフェで時間を潰し夕刻には帰るという生活を繰り返していたのです。
 車窓からはトムの家の2軒隣に住むメガンの家が見え、その幸せそうな様子を見て「彼女は昔の私、彼女のようになりたい」と、彼女は見知らぬ女性メガンにあり得た筈の幸せな自分を重ねるわけです。そのメガンがベランダで夫ではない男性と抱き合う姿を目撃したことで、ストーリーが動き出します。

 メガンはアナの家のベビーシッター。レイチェルが羨んだメガンは、ジョギングしている時にだけ自分を取り戻すことができると感じ、人生をやり直したいと考えています。17歳で子供を産み、子供をバスタブに落として亡くし死体を遺棄した過去もあります。
 レイチェルから夫を奪い子供を溺愛するアナは、女の幸せを勝ち取ったのか?。最後まで観ると分かります。

 レイチェルにとって、メガンが不倫をはたらくことは自分を否定されるに等しく、あってはならない事。泥酔したレイチェルは電車を降りメガの家に向かい、事件が起きます。自宅で気がつくと服には血が付き顔にはアザ、誰かと争った痕跡がありますが、その間の記憶は飛んでいる始末。アルコール中毒の彼女は過去にも記憶を喪失したことが何度もあったのです。この記憶喪失の間にメガンが行方不明となり、レイチェルは警察の取り調べを受けます。レイチェルはメガンを殺したのか ?。
 結論から言うと「痴情のもつれ」→何だ!。タイトルは「列車に乗った女」ですが、「列車」にはレイチェルだけではなくアナもメガンも乗っていたわけで、列車とは何か?。原作は英国女性の同名小説だそうで、女性は哀れ悪いのは男だ、という映画です。男が観てもねぇ。
 エミリー・ブラントは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『ボーダーライン』『クワイエット・プレイス』などのアクションのイメージがあったのですが、演技力のある女優です。結構オススメ。
監督:テイト・テイラー
出演:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット、ジャスティン・セロー、ルーク・エヴァンス

タグ:映画
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